ともぞう

容疑者Xの献身のともぞうのレビュー・感想・評価

容疑者Xの献身(2008年製作の映画)
3.5
東野圭吾の小説を原作にした『ガリレオ』シリーズの劇場版第1弾
堤真一は様々な役を違和感なくやってしまう所が凄いなと感心させられる。この作品では本当に根暗な数学オタクにしか見えなかった。福山雅治との友情も良かったが、愛する人を守りたい、救いたいと殺人の隠蔽に加担。でも、結局は松雪泰子が「自分も罪を償います」と自白したため、すべてが水泡に帰す。最後の堤真一の絶叫は、松雪泰子を守り切れなかった後悔とやったことの罪を償おうとする誠実な女性を愛した気持ちがないまぜになった心の声だったと思う。ただ、ひねくれ者の自分は、隠蔽工作のためだけに殺されてしまったホームレスがひたすら可愛そうに思ってしまった。

〈あらすじ〉
惨殺死体が発見され、新人女性刑事・内海(柴咲コウ)は先輩と事件の捜査に乗り出す。捜査を進めていくうちに、被害者の元妻の隣人である石神(堤真一)が、ガリレオこと物理学者・湯川(福山雅治)の大学時代の友人であることが判明。内海から事件の相談を受けた湯川は、石神が事件の裏にいるのではないかと推理するが…。
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