べるーし

男はつらいよ 寅次郎相合い傘のべるーしのレビュー・感想・評価

4.5
まだ十五作目なのか...気が遠くなるけど面白いからいいや。今のところ外れ無しなの凄い。

旅の最中に出会った中年男性と旅を続ける寅さんはリリーと再会し、柴又へ帰省するが...というストーリー。


いやー、最高に良かった!今回は「男はつらいよ」でも人気であり異色のマドンナであるリリーを通して”男らしさ、女らしさ”を否定するオハナシ。
さくらが十五作中一度止められる事が出来なかった寅さんを二度目の登場にして正論を叩き付けるリリーは強い、強過ぎる...。

昭和の映画シリーズだからやはり女性像や男性像の価値観が古臭いのは仕方ないしそれが気になる方もいなくはないであろう。そんな方におススメは今作。
ポリコレは正直言って嫌いですが、今作の場合リリーだからこそ成り立ったと言っても過言ではありません。

シリーズでも有名な「メロン騒動」、そしてタイトル通り寅さんとリリーの「相合い傘」...やはりシリーズの名場面はリリーという名マドンナあってのものなんだと実感させられました。

脚本はまた変化球の様なストーリー展開。今回はリリーと寅さん、そして中年男性ことパパの旅が前半の殆どを占めていたのがちょいと新鮮でした。序盤のサブプロットが後の展開に繋がるのが寅さんの面白いところです。

けどなぁ寅さん、リリーが結婚しようと言ってるのに何故素直に認めなかったの.....あとちょっとだったんだよ.....

早くシリーズ完走しなきゃなぁ〜。
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