みょ

父親たちの星条旗のみょのレビュー・感想・評価

父親たちの星条旗(2006年製作の映画)
3.7
アメリカ軍の話だからって全く敵だと思わなかったし、そもそも今を生きる僕らにとって戦争には善も悪も、敵も味方も無い。本当の敵は戦争そのものなんだと思った。

人と人が殺し合う残酷さ、頭ではわかっていても実際に戦場にたってない人間には到底分からないんだろう。

時代が違えば自分があの戦場に立っていたかもしれないと思うと身の毛がよだつ。

戦闘シーンがトラウマもんで、見ていて涙がでそうになった。人と人が殺し合うことが理解できずに恐ろしさや戸惑い、悲しさなんかが混じりあった感情を抱いた。

靖国神社で特攻隊員達の遺書を読んだことを思い出した。彼らは自分と同い年くらいの青年だ。戦争を肯定する訳では決して無いが、彼らの勇姿があるから今の日本があり、僕らがいる。彼らが喉の奥から手が伸びるほど、心の底から生きたかった残りの人生を、現代の僕達は当たり前かのように生きている。
直接的には彼らと僕は何の関係ないが、何かしら頑張ろうって言う気持ちになるし、感謝を忘れず今を大事に生きようって思える。
みょ

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