父親たちの星条旗の作品情報・感想・評価

父親たちの星条旗2006年製作の映画)

FLAGS OF OUR FATHERS

製作国:

上映時間:132分

ジャンル:

3.5

「父親たちの星条旗」に投稿された感想・評価

硫黄島での戦闘を描いた映画かと思ったら、”英雄”としてプロパガンダに利用された兵士たちの隠された実話を映画化したものだったのね。
イーストウッドはノンフィクションを撮らせても本当にうまい。時系列を組み替えるストーリーテラーはのちの「ハドソン川の奇跡」で本領が発揮されるけど、この映画では効果あったのかなぁ?
戦争を終わらせた一枚の写真。その真実

期待度★★★★☆

クリントイーストウッド監督作品。硫黄島プロジェクトのアメリカ視点
有名な写真「硫黄島の星条旗」を元にした映画

硫黄島からの手紙より長く感じた
首領繁

首領繁の感想・評価

4.2
壮絶に回りくどい国家や戦争への皮肉と人間賛歌。とにかくシーンごとに時系列やテーマがコロコロ変わり、この映画がどういう物語なのかを把握することすらかなり難儀する。しかし、そんな複雑な思いを抱いたまま迎えたラストは実に清々しくも深いもので、たまった膿を一気に吐き出すことができた。
たいち

たいちの感想・評価

3.4
英雄、象徴は作られる、、

戦争は人を変えてしまうというけど、これはまた違った苦悩の側面を垣間見える

人種差別も貧富の差も腐ったマスコミも浮き彫りにして父親たちが体験した戦争、歴史を振り返る息子が軸。
登場人物が多くて覚えきれなかった。
個人的には硫黄島からの手紙の方が好きだった。
kazu1961

kazu1961の感想・評価

3.7
「父親たちの星条旗」
原題「Flags of Our Fathers」
2006/10/28公開アメリカ作品 2018-195
再鑑賞

硫黄島の戦い、大平洋戦争で重要かつ激戦だった戦場のひとつです。映画の中でも説明されていますが、日本にとっての硫黄島は、本土爆撃に向かう米軍側長距離爆撃機に対する警戒基地の役割を果たしていたんですね。
そこを舞台にした本作、クリント・イーストウッド監督のもと、米国側の視点で描いた本作と日本側から描いた「硫黄島からの手紙」の両視点か、描かれているのが秀逸です。
プロパガンダに利用されるために撮影された有名な構図の一枚の写真、これを巡っての真実と葛藤、そして辛辣なまでの米国批判がそこには描かれています。
また、日本軍については殆どの描写がなく、顔のない存在としてスクリーンの背後に存在するだけです。この演出が如何にもクール。
この両作品はやはりイーストウッド監督の代表作のひとつですね!

 「許されざる者」「ミリオンダラー・ベイビー」のクリント・イーストウッド監督が、太平洋戦争最大の激戦だったといわれる硫黄島の戦いを日米双方の視点から描く映画史上初の2部作。本作はその第1弾で、アメリカ側の視点による作品。硫黄島の擂鉢山に星条旗を打ち立てた6人の兵士の写真の真実と、戦場から生き残り米本土に帰還した3人のその後の人生を描く。第49回ブルーリボン賞と第30回日本アカデミー賞で最優秀外国作品賞を受賞した。
夏には戦争についての本を読んだり人の話を聞いたりすることが多いけど、意外に映画は観ていないかもしれない。とくに日本の映画はなんとなくツラくて避けているかもしれない。「野火」や、この映画の兄弟作というのか、「硫黄島からの手紙」も観ようと思いつつも何年も観れていない。ナチスものは観れるんだけど、イラクものは観れない、とか自分の中でもよくわからない基準がいろいろあるみたい。この映画も「硫黄島〜」もDVD買ったんだけど。

戦闘シーンは何が起こっているかさっぱりわからない。「ダンケルク」もそうだったけど、大局的に戦況をみる、なんてことはこの場にいたんじゃ絶対わからないなと思う。主人公や、もしかしたら自分たちは、目の前で起こったことに対処していくしかなくて、観ているこちらもそれを受け入れて観るしかない。
味方撃ちのシーンがあったけどそらそんなことも起こるよ。ないほうがふしぎだよ。
戦争映画ではいろんな人がいろんな死に方をするけど、どれもが理不尽すぎて、戦争が高度な政治判断という理屈は、アタマではわかるけど、改めて何でこんな理不尽な行為がいつまで経ってもなくならないのかふしぎだ。

戦争で英雄と呼ばれる人ほど、心の闇は深いのかもしれない。PTSDなどがテーマになる映画も多い昨今。英雄を讃える映画からこうした映画への変遷は、希望のようなものもかんじる。いろいろ言い分もあるだろうけど、とりあえず戦争はヤメ! の方向でいきたい。

それにしても。何度も何度もいろんなアレンジでかかる、ヘイジュードみたいなメインの曲、イーストウッド監督作とエンドロールで知ってびっくりした。
emix39

emix39の感想・評価

3.5

このレビューはネタバレを含みます

『硫黄島からの手紙』との二部作で、アメリカ側から見た戦争を捉えている。星条旗を摺鉢山頂掲げて英雄とされた兵士達の実話。その真実を語ろうとしなかった衛生兵・Docの息子が紐解いていく形でストーリーは進む。
たまたまその場に居合わせたことで英雄となり、そして生還した3名は、戦場の現実と異なる捉えられ方に躊躇しその扱いを拒むが、戦争国債の広告塔となることで仲間たちの報いにもつながると考え、国のプロパガンダに身を委ねる。だが、戦争も終わるとかつての英雄も使い捨てられる。その後の彼らまでを写すことで、人々が虚像でも作り上げたかった「英雄」のとりとめのなさを痛感する。「英雄」は人々が必要に駆られて作り出すもの。そうでもしなければ国のために命をかけて戦うことができないからだ。だが、彼らは国ではなく、共に身体を張った仲間のために戦うのであって国のためではなかった。
戦争の存在がますます分からなくなる。
さらに同じ戦争でも日本(硫黄島からの手紙)は必死で迎え撃つ、まさに背水の陣の形相だったのに対し、アメリカ、特に国内の様子は穏やかなもので勝って当たり前の戦いだった、という映し方。こうも違うものかと若干ショックも受ける。
misaki

misakiの感想・評価

3.5
硫黄島からの手紙とセットで見るとより理解できる。
日本とアメリカの違い、立場の違い
Tガシ

Tガシの感想・評価

3.4
【作られた英雄】
かの有名な星条旗を掲げる写真。
歴史的な一枚には違いないが、当人達と本国のお偉いさん方の認識や扱いの差がなんとも虚しく思えてしまった。
英雄として祀り上げられた兵士たちの素顔やその末路も…。

映像の色合いや雰囲気が凄く好き。
戦場描写はとても気合が入っていて容赦ない。何もかもが一瞬。
プライベートライアンばりの見応え。

終盤で最初のシーンに戻ってくる構成も良いなあ。
硫黄島からの手紙も見ないと。
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