菩薩

スージーの真心の菩薩のレビュー・感想・評価

スージーの真心(1919年製作の映画)
4.3
流石に今となっては恋した男の立身出世の為に健気に尽くし続ける女性像なんてのがなかなか厳しくも思えるが、リリアン・ギッシュの上目遣い&トコトコ歩きに弘中綾香の原型を見る=バチクソ可愛い=あざとくて何も悪くない。なんなんだあの元祖Olive少女みたいな佇まいは…世のkawaiiの原型はリリアン・ギッシュなのでは?流石に最後の急展開が都合良過ぎるとは思うが、一途に、一途に、ひたすら一途に愛する人の幸福を思い続けたスージーがようやく自分の幸福をも手に入れる結末に誰がケチをつけられようか…。厚化粧軍団との戦いに挑む為に白粉代わりにコーンスターチ塗りたくるスージーも可愛いが、やはりニャンコに塗れるスージーが…いやむしろ牛に抱きつくスージーが…ウィリアムからの手紙が嬉し過ぎてひたすらキッスをカマすスージーがバチくそ可愛い、私は紙になりたい、と思った。雛形にして完成形、この時代に生きてたらリリアン・ギッシュに熱狂してた様な気がする。
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