スージーの真心の作品情報・感想・評価

スージーの真心1919年製作の映画)

True Heart Susie

製作国:

上映時間:87分

4.1

「スージーの真心」に投稿された感想・評価

ゆこ

ゆこの感想・評価

3.2
リリアン・ギッシュは謙虚でいじらしい役が似合うなぁ
服装やメイクによって少女から成熟した女性までの変わりようがすごい
口をキュッとつぐんだお馴染みの表情も可愛い
本当に彼女をひたすら愛でる映画だった

ウィリアム虫がよすぎるし、そんな奴のために尽くすのもなんだかなぁ
昔の映画らしい実直な物語だった
lag

lagの感想・評価

3.6
いい子すぎるスージー。大学で一丁前に口髭生やしたウイリアム。パリピの女。授業料のためにドナドナされる子牛のデイジー。あと鶏と猫。

まごころ。遅すぎるだろうか。一緒に散歩したあの日。あまりにも無垢な恋物語。
Aki

Akiの感想・評価

4.4
カメラポジションが中途半端にしか徹底されていないので、ベッティーナの部屋の位置関係などに混乱が生じる以外は特に瑕疵らしい瑕疵も無い。
スージーが失恋と共に唇を弄るクローズアップの、指や唇の触感がありありと感じられる身体性や、柵という境界線によって阻まれていたスージーとウィリアムが、ラスト窓枠越しに抱きしめ合う「越境」が感動的。
はぎの

はぎのの感想・評価

4.8
リリアンの出演作の中では子供っぽい可愛らしさがふんだんに詰まったメロドラマな作品。
スージーが恋するのは幼馴染の優柔不断なウィリアム、しかしウィリアムはスージーではなくベッティーナに結婚を申し込んで...。
スージーがいい子で一途すぎて、すれ違いがもどかしすぎる。
学費のために大事にしていた牛のデイジーを売りに出すときに誓約書を書かせるところとか可愛さしかなくて好き。
スージーは控えめな女の子だけど、ほんの少しの表情の違い、身振りや手振りで喜び〜悲しみまで魅力的に表現してしまうリリアンは流石としか言いようがない。

他の作品ももちろんそうだけど、グリフィスはリリアンを撮りたいがために撮ってるようなアップのカットが非常に多く、しかも"その瞬間"を切り抜くのがうまい。

グリフィスは「人工的に光を作り出しているのではなく、カメラをリリアンに向ければ自然と光が集まってくる」的なことを言っていたらしいけど...説得力ありすぎる。
けんた

けんたの感想・評価

5.0
超絶大傑作
グリフィスがリリアンギッシュへのクローズアップを多用するのも無理はない。

彼女の一つ一つのささやかな動作や、純朴で切ない表情、身振りによって、キャラクターに一気に魅力的な生命を吹き込んでいる。

ラストの詩情溢れる1ショットで涙が流れた
涙もろい僕は今までに沢山の映画を観て泣いてきましたが恐らく本作が涙を流した映画で1番古い作品でしょう。

号泣はしません。ただ静かに涙がつぅーーと流れます。

1919年に制作された作品。
もちろん白黒でサイレント映画です。
サイレント映画は登場人物が言葉を発しないため、どうしても感情の起伏が伝わりにくいものです。その分、身体の動きなどに観ている側は注目するためチャップリンやジャック・タチなどの喜劇作品も多いのでしょう。
しかし本作はその概念を覆すかのようなリリアン・ギッシュの繊細な演技に驚きを隠せませんでした。

内容は、
スージーとウィリアムは幼馴染みでずっと一緒に居ました。スージーはずっとウィリアムの事が好きで思いを寄せていました。大学に進みたいが経済的に苦しいウィリアムのためにスージーは働き、学費を貯めウィリアムの学資に提供し進学させます。大学を卒業したウィリアムは、スージーの愛に気づかず、浮気女のベッティーと結婚してしまいます。それでも、スージーは陰ながらウィリアムのことを思い続けるのです………。


〝スージーの真心〟まさにその通りで、好きな想いやヤキモチなど全て含めて恋心というものを繊細に描いてありました。

好きな人と他の女性がイチャイチャしている。見たら傷つくだけなのに、気になって見てしまう。
終いにはずっと片想いだった人の結婚式の花持ち役までやるなんて…。
ほろ苦い涙を隠しながらも無理矢理作ったあの笑顔がなんとも言えない。こんな悲劇的な事がありますか、、。
終始鳴り響くピアノの音がまた心を揺さぶるんです。

果たしてスージーの想いは一体どうなってしまうのか?

非常にストーリー的には単純明快で、あるあるパターンなのですが本作が約100年前の作品である事を忘れてはいけません。
確かに表面上は単純なものかもしれませんがスージーの色んな気持ちが入り混じった非常に複雑な映画でもあるんです。
それは片想いを経験した事がある大人にしか分からない感情というものがダイレクトに表現されています。
木に掘ったイニシャルとか窓辺でのシーンとかお洒落で可愛いシーンも含まれていましたよ。
スージーが大きなジョウロで顔を隠すシーンに胸キュンです!



男って恋に対して本当に鈍感ですよね。

映画を通して当時の男女の恋愛観などを覗き込めたような気分で嬉しかったです。
TATEO

TATEOの感想・評価

4.6

このレビューはネタバレを含みます

スージーのぱたぱたする動き、くるくる変わる表情がほんとうにかわいい。サイレントで台詞の音がないので、表情や体を使った演技の観客への響き方がトーキーとは段違い。なにしゃべってるんだろう?と想像が膨らむのもいい。ラスト近くのシーンで、スージーがため息をつきながら窓から花壇に水をやっているところがあるんだけど、ある意味この映画のすべてを象徴しているように思えた。ウィリアムとスージーはいつも柵やらなんやかやで隔てられてるし。ラストシーンが窓越しのキスなのも道理。
spacegomi

spacegomiの感想・評価

3.8
グリフィス①

100年前の物語を現代の価値尺度から見るのが野暮なのは承知で言うと、グリフィスの理想の女性像が献身的でイノセントすぎるのが、ちょっときつい。当時にしても相当古風な女性像だったみたいだけど、こういう非対称な純愛ものが苦手である。
とはいえそんなの抜きに、リリアンギッシュの様変わりする可憐な表情だけでも大いに楽しめる作品。
スージーは良い人間で、想いを寄せてる男性がいますが、彼はそれに中々気付きません。スージーは、彼と他の女性といてる所を隠れて見たくないけど、気になって見たい、そのようなスージーの顔をアップで撮る場面が何回も出ました。
悲しそうな顔もしたり、顔で状況や気持ちが分かりやすく、心の痛みが伝わりました。

リリアン・ギッシュ:スージー
ロバート・ハーロン:ウィリアム
クラリン・シーモア:ベッティーナ
ロヨラ・オコナー:スージーのおばさん

1回目
oiruka101

oiruka101の感想・評価

4.7
どこから突っ込んでいいのか。なんだよあの歩き方は…とかヒゲいじりすぎ…とか。
外に出ると揺り椅子が揺れて、次のシーンだとカゴが揺れて、さらに尻軽女が抱き合うと窓が開いてそれをリリアンギッシュが見る。あの一連の流れがあまりにも映画だったので、ちょっと涙が出てしまった。
毎度のようにアップになるリリアンが、結婚式だと馬車に乗るロバートハーロンを別のカットから送り出して、後ずさりしてロングになってから倒れる。さっきまで一緒だったのに、徹底的に隔離される…やっぱりドSなのかな。