みずごろう

わさおのみずごろうのレビュー・感想・評価

わさお(2010年製作の映画)
2.5
わさおの訃報を聞いて見にきた。

フィクションの映画を見て現実逃避をする私にとってこの物語は考えさせられた。
作り話は作り話だからこそテンポが良かったり内容が面白かったりする。しかし
ノンフィクションの突き刺さるような無音や雑音が私にはキツかったのだと思う。

命の責任が持てない人間に動物を飼う資格は無い。序盤の5分で胸糞が悪くなって中断を考えるが留まる。
正直に言ってしまえば
は?お前が捨てたのに他の犬可愛がるのは何?結局可愛い動物撫でて終わり、世話はやらないだろという気持ち。子供だから許されるのか?私にはわからなかった。人間でも動物でもトラウマはあるだろう。反省して許される世界なのか、とか思ってしまう。動物愛護団体ではないけれどもこんなにも粗末に扱われたわさおが不憫でならなかった

わさおに出会うシーンまでが本当に苦痛だった。これは恐らく「わさおが幸せに暮らしたこと」を自分が知っているからだと思う。
もし知らない犬の話だった場合、この映画を見る感覚とは別の気持ちで見ていると思う。
私の心の中で、早く幸せになってくれという気持ちが先行してしまいいい気持ちではみられなかった。
これわさおが幸せではないと成立しない映画だけど大丈夫?なんかモヤモヤが残った。
この物語の後、わさおが幸せって思えてたらいいな。

私は今年で10歳になるポメラニアンを飼っていて、よく吠えよく拾い食いをして家族に叱られるけれど、視点を変えればそれは人間のエゴであって私たちがこの日常で生きやすいように躾けられているだけ。理不尽に怒ることはなるべくしたくないなと思った。

わさお、天国でもずっと楽しくいてね。
たくさんの癒しをありがとう
みずごろう

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