Rin

死ぬまでにしたい10のことのRinのレビュー・感想・評価

死ぬまでにしたい10のこと(2003年製作の映画)
3.3
うーん、このタイトルだと、ただ単に死ぬまでにやっておきたい10のことを描いているようにしか思えなくて、そう思うとあまり内容のない映画に思えるし身勝手にも思えるところもあるけど、ほんとは全然違うと思います。
原題は『My Life Without Me(私のいない私の人生)』。自分がいなくなった後の人生を見つめた悲しい物語。10のリストは、「自分が死んだ後も自分の周りの人間が幸せであるための準備」だと思う。
死を前にして積極的に受け止めようとする強さ、一人の若い女性としての儚さ、自分がいない人生に思いをはせる彼女自身の儚さ。観ていて辛かった。自分のいない世界。それでも何も変わらない日常。そんな事を想像しながら平静を装うなんて…。現実味のない話だけれど、本当は誰の隣にも死は寄り添っていると思うと考えさせられます。
主人公の行動が理解できないという人もいるかも…(・_・;
私自身も納得いかない部分があったので賛否両論の作品だと思います。
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