Jordgubbe

死ぬまでにしたい10のことのJordgubbeのネタバレレビュー・内容・結末

死ぬまでにしたい10のこと(2003年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

サラ・ポーリーの横顔がとても印象的だった。
横顔は時に正面から見る顔よりもその人のことを語るのかもしれないと思わされた。

サラ・ポーリーが良すぎる。
彼女を初めて知ったのは"あなたになら言える秘密のこと"だったけど、今回はそれより前の作品なんだなぁ。そして同じ監督というのもうなずける!
やっぱり、サラ・ポーリーは目かなぁ。吸い込まれそうなとても綺麗な目なのに、時に目がほんとに死んでいて、ドキッを通りこしてビクッとさせられる。
そして涙がきれい。
医者の横で流す涙、車の中で1人流す涙、父と話して流す涙、リーと別れる時の涙などどれも涙だけど、全部違った。
全部違って、全部良かった。


そして今回は、マーク・ラファロが良かったあああああ!!!
今やすっかりハルクになって戦ってるイメージが強いけど、やっぱりマークラファロの眉根寄せてちょっと困ったみたいな顔の時が一番好きだ!!
本に番号書いて入れちゃうとこもえええええそんなことしゃう??てなったし、コインランドリーで椅子をちょっとずつ動かしてるのも可愛いし。
でも海辺のアンとの最後のシーンは号泣。
古典的な愛を苦しそうに伝えて
車のミラーにちょっとだけ映るマークラファロも良かった…
アンもリーも、きっとここまでお互いのことを思うようになるなんて想像してなかったはず。
だからこそ、より辛いのだけど、2人のシーンは全部めちゃくちゃ良かった。


でも一番良かったのは、アンが夜1人で車の中で娘たちの18歳までのバースデーメッセージをテープに録音するところ。
一番辛かった。けど一番良かった。

死ぬまでしたいことをノートに書き出した時も、迷いなく書いた最初の3つぐらいは全部娘たちのことで。
娘を思う気持ちがすごく伝わってきて、終始辛い作品だったけど、娘への愛が溢れるシーンだけは、こちらも幸せな気持ちになれた。
朝起こす時も、寝かしつける時も学校に送り届ける時も、全部、母だった。あれは演技とかじゃなくて、ほんとに愛してるんだろうなって思ってしまった。
娘はきっと幸せだろうな。


途中"あなたになら言える秘密のこと"が頭に浮かんで、今回は誰になら秘密言えるんだ?母?主治医?マークラファロ?父?隣人のアン?って予想しながら見たけど、ことごとくハズレ。
最後まで自分だけの秘密にして、孤独を選んだアンは、とても強い人だと思う。
こちらが逆に耐えきれなくて何度も泣いてしまったけど。

登場人物は多くないけど、インパクトというかパンチ強い人多め。
母なんて、え、あのデボラハリー?映画も出てるの??ってなるレベルだったし(最後の青い服めちゃくちゃ似合ってた)、父はノンクレジットらしいけど、かなりの名優さんのようで。スパイダーマン2で体から鉄の手足みたいなの出してた人!
見たことあると思った〜
電話切られた後の父が、すごく辛かった…
孫の足のサイズ結局聞けず…
愛しても人を幸せにできない
家族を愛しているが家族が望むようには愛せない
って言葉は、何かグッときたなぁ。
何かを背負ってる人じゃないと言えない言葉。
ぽろっと泣けた。
音楽聞かなくなったのはそういう理由があったのね。


お医者さんも独特の雰囲気がある人だったし、ダイエット中毒の仕事の同僚とかショートが似合う隣人とか(ドンと浮気してるとか思ってごめん)。

謎シーンで言うとスーパーでいきなりみんな踊りだすところかな?
マウンテンデューとか体に悪そうなのいっぱい映ってたわ。


もし自分が余命2,3ヶ月と言われたら、たとえ小さい子どもに豚と言われようとダイエットはしないと思うので、これからは気にせず好きなもの食べようと思った。笑


相変わらず言いたいこと何もまとめられてないレビューになってしまったけど、良作だったしラストのシーン涙で滲んで見えないぐらい泣いたしサラ・ポーリーさらに好きになった!
次はサラ・ポーリー監督脚本の作品も見てみたいな。
映画ってやっぱりいい!!
Jordgubbe

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