山田

コズモポリスの山田のレビュー・感想・評価

コズモポリス(2012年製作の映画)
4.5
彼の前立腺が非対称であるように、歪みを捉えるべきだった。数学的な世界観だげては決して理解出来ない矛盾に満ちた世界を視る。予測された均衡の未来があって現在が在るとい投資的な世界しか知らないと一度小さな失敗しただけで、パニックになる。テクノロジーと経済が密接に繋がり、本来ある物の価値から乖離している資本主義を憂いているのか。破産して初めてあらゆる価値観から引き剥がされ、自由を感じる。人生は幸福ではなく破滅するべくして、痛みを追いかける。痛みは人々に働きかけ、哲学を前進させる。彼が特殊な事例ではなく、普遍的に起こり得る未来。人間の存在という問いと答えが経済、テクノロジー、戦争、病気で変容する。
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