乳酸菌

超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますかの乳酸菌のネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

マクロス全ての始祖、制作年が1983年、なのに冒頭から凄まじこの書き込み、純日本製の映画でCG無し、そしてこの完成度、今の日本では完全にもう2度とこのクオリティでは制作出来ない、それを考えると一抹の悲しさは感じますけど、これを劇場のスクリーンで観られたのはとても貴重な体験、そして幸せなひと時でした。

今回の爆音映画祭、マクロスFイツワリノウタヒメ、サヨナラノツバサ、そしてこの愛・おぼえていますか、の3本を鑑賞したのですが、正直F2作品はふーんな出来具合、画面から受けるインパクトはそれ程無く、冗長な出来だったと言わざる得ない。

しかし、この「愛・おぼえていますか」は全て最高、だらだらしょっちゅう歌ってばかりでは無く、要所要所の重要なシーンで流れてくる。

キャラデザは美樹本晴彦の「あの」絵が動いているだけで感嘆の息を漏らさざる得ない。個人的にはもう最高素晴らしい心地良い2時間。

ミンメイか早瀬中尉の選択をラスト近辺迫られるのですが、きっぱりと早瀬中尉を選択する辺り、一条輝の男らしらを垣間見ることができるシーン。これは後のマクロスフロンティア、サヨナラノツバサでオマージュされた名場面。苦しい選択を目の前にして、ハッキリと早瀬大尉を、しかし、ミンメイを悲しませる事覚悟で言っちゃう辺り改めて其処に男らしらを感じるのでした。

メインテーマ曲の「愛・おぼえていますか」が流れると、正直鳥肌が立ちました。もうこれを超えるマクロスは出ないだろうなと、やっぱりシリーズモノは第1作目が最高な法則。
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