ハミングバード

八日目のハミングバードのレビュー・感想・評価

八日目(1996年製作の映画)
4.0
生きることの本質なんて考えている暇なんてなくて、毎日どうにかやり過ごすことで精一杯の現代人。ダウン症だけでなく障害を持つ身内がいれば物理的に負担。どうにか出世コースを歩んで来たけど愛する子供に嫌われて生きるのも同様に心の負担。世の中的には前者のほうがマイノリティであるが故にイメージしずらいだけであまり変わらない人生の負担かもしれない。障害者の子を持つ母親は、いつまでも自立しないが故に、いつまでも可愛いという意見も聞くし、家族を顧みず仕事や酒や遊びに溺れる無頼な男をカッコいいという価値観も存在する。要するにこの映画の二人は不幸だけど幸せでもあるのに、結末は“愛こそ全て”とかゆう甘い言葉に乗せられて無理をし過ぎた様にしか見えない。だって、二人は十分に幸せだということに気が付いて無いだけだから。こうゆう作品は必要だと思う。お薦め。
ハミングバード

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