yahhotaka

八日目のyahhotakaのレビュー・感想・評価

八日目(1996年製作の映画)
3.9
ピュアな心で自分に真っ正直に生きるジョルジュ。でも社会は受け入れてくれない。
自分を偽って理詰めでセールスを説くアリー。社会的に受け入れられ成功しているが本当の自分を無くしてしまっている。そんな二人をジョルジュを大好きな犬が引き合わせるべくして引き合わせた。(命を犠牲にしてまで)
最後は支え合い、助け合い、お互いが無くてはならない存在に。
でも、アリーは最後幸せになるが、自分は?とジョルジュは問いかけ続けただろう。出した答えは大、大、大好きなママの所へ行く事だった。
なんと悲しい最後だろう。その悲しさを紛らわすように出演者全員で歌うシーン。でもアリーは歌ってないし、笑ってもいない。ジャコ・ヴァン・ドルマル監督の一連の映画のラストは悲しい結末を緩めるようは演出が多い様な気がする。それはそれで監督の手腕だろうが、今回はラストのみんなで歌うシーンは痛かった。生まれたのはモンゴルと言い、ナタリーを迎えに行くシーンでモンゴル人に。ここはモンゴルの人たちにとってはどう思われるか気になるところかなぁ。
「神様メール」「ミスター・ノーバディ」「トト・ザ・ヒーロー」、そして今回の「八日目」とジャコ・ヴァン・ドルマル監督作品を観てきました。作品を時系列で並べると監督の神様への考えが変遷したか?と思えて面白いです。
yahhotaka

yahhotaka