福福吉吉

アンブレイカブルの福福吉吉のレビュー・感想・評価

アンブレイカブル(2000年製作の映画)
2.5
◆あらすじ◆
列車の脱線事故が発生し、たった一人を除いて全員死亡する。生き残ったデヴィッドは傷一つ無く、周囲から奇異の目で見られる。その後、デヴィッドの前にイライジャが現れ、デヴィッドこそ一切ケガや病気をしないヒーローだと言う。デヴィッドはその意見を否定するが、それとともに彼は自分の存在を疑い始める。

◆感想◆
ストーリーはかなり突飛なものになっており、自分が生まれながらにケガや病気をしないヒーローかもしれないと知らされた男の顛末を描いたものであり、ストーリーの核心の部分が曖昧で、その結果として導かれる結末を併せても今ひとつ心に響くものがありませんでした。

デヴィッド・ダン(ブルース・ウィリス)は列車の脱線事故で唯一生き残ったが故に、自身の存在に疑いを持ち始めます。ケガや病気をしたことが無いことを他人に聞かないと分からないという点は不思議で仕方なかった。本作全般を通して彼の心情や行動が理解できなかった。

一方、その対照的な存在としてイライジャ・プライス(サミュエル・L・ジャクソン)は生まれながらに些細なことで骨折してしまう難病を持っており、それゆえに「ミスター・ガラス」と揶揄されていました。イライジャが自身と正反対の存在、ケガも病気も全くしないヒーローの存在を捜し、デヴィッドにたどり着きます。イライジャもその心情が分かりにくく、それでいて胡散臭いキャラクターでした。

終盤、デヴィッドは自身の在り方を知り、行動に移すのですが、それが心に何一つ刺さらなかった。ヒーローにしては杜撰で考えの少ない行動だった気がします。

映像のクオリティは高く、観ていて飽きないものになっているのですが、ストーリーとしては何かこれという売りとなる部分を感じず、観終ってしまいました。

可もなく不可もなしといった感じの作品でした。

鑑賞日:2024年1月26日
鑑賞方法:Amazon Prime Video
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