コマミー

アンブレイカブルのコマミーのレビュー・感想・評価

アンブレイカブル(2000年製作の映画)
4.1
【自分が何者なのか】

※おまたせしました。順番が逆になってしまい、申し訳ありません❗まずは、「アンブレイカブル」から、失礼します。↓


三部作第一弾は、主人公[デイヴィット]の困惑からの、解放の物語のようにも見えた。
列車事故で、一切[無傷]の状態で生還した彼が、戸惑いの中で、ミスター・ガラスこと[イライジャ]に出会い、彼のヒーローを[発掘]する事への情熱に打たれながら、段々と、自分の運命というのを確立していく…。

そう、これはデイヴィットの[矛盾からの解放]の物語だった。

そして、シャマラン映画の醍醐味である、[伏線回収]の要素もまた絶妙だった。[「どうやって事故は起きたのか?」]、[「自分の能力がなぜ一人の男が、必要としているのか?」]と、後半、特にデイヴィットが自分の能力の可能性に気付き始めるシーンから、徐々に露にしていく。あの[繋ぎ方]は、感動であった。


イライジャの[コミックに対する執念が尋常でない理由]と、クライマックスで明かされていく一つの[真実]が、とても興味深かった。ミスター・ガラスを観る前に、この作品を観ると、イライジャの"執念"こそが、物語の鍵になる事が分かるからだ。そう思ってみると、自分も自然にニヤけてしまうほどである。

そんなわけで、ミスター・ガラスの中にある様々な真実を知るには、まずこの作品から観た方がいい事が分かるであろう。


なぜか?


それはこの作品こそ、二人が、運命を[認識]する物語だから…。


(そして、"スプリット"へ…)
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