コマミーさんの映画レビュー・感想・評価

コマミー

コマミー

フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン(2024年製作の映画)

4.1

【2つの月面着陸への道】





「"アポロ11号の月面着陸"はフェイクだった」という"都市伝説"から着想を得た物語が本作な訳だが、確かにいわゆる陰謀論から作られた作品のため、少し複雑な心境で見た部
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怪盗グルーのミニオン超変身(2024年製作の映画)

3.4

【因縁とミニオン超変身】





「ミニオンズ」シリーズを足すと第6作目、抜くと2017年の「ミニオン大脱走」以来の"怪盗グルー"の新作となる本作。
正直、「ミニオン大脱走」以降は「ミニオンズ」単体
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ロイヤルホテル(2023年製作の映画)

4.0

【冗談】




※fans voice様のオンライン試写会での鑑賞





「アシスタント」のフェミニスト映画の俊英監督である"キティ・グリーン"が、前作では映画会社での"ハラスメント"を、そして
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ストレンジ・ウェイ・オブ・ライフ(2023年製作の映画)

3.5

【牧場】





かつて"お互いに愛し合っていた""シルバ"と"保安官ジェイク"

"25年ぶりに再会"した2人は、酒を酌み交わし、そして再び愛し合う

しかし翌朝、ジェイクはシルバの突然の訪問に"
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密輸 1970(2023年製作の映画)

3.8

【海女さんの密輸体験記】





いやぁ、なかなか面白かった。

化学工場から出る廃棄物のせいで仕事にならなくなった"海女さん達"含む漁業関係者らが、"密輸"のみならず"裏社会"に浸かっていくところ
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クレオの夏休み(2023年製作の映画)

4.3

【大切な人との別れ】




これはまた"子どもを主役"に添えた作品の名作が誕生したなと感じた。

本作で長編監督デビューを果たした"マリー・アマシューケリ=バルザック"の"子供時代の体験談"を元に作
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リトル・ニモ (パイロット/近藤喜文・友永和秀版)(1984年製作の映画)

4.0

【伝説の高畑勲・宮崎駿版の影】



※ドリパス主催による本作(長編含む)の劇場公開30周年(←こちらは長編)を記念した特別上映での鑑賞





さて、こちらの"パイロット版"のレビューを。


"
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NEMO ニモ(1989年製作の映画)

3.7

【夢の国のリトル・ニモ】



※ドリパス主催による本作の劇場公開から30年を記念した特別上映による鑑賞





アニメーション界の巨人とも言われたアメリカのアニメーション界の第一人者:"ウィンザー
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リディーミング・ラブ 〜あがないの愛〜(2022年製作の映画)

3.8

【恵まれない女性と救いの農夫】




本作は"旧約聖書"の文書の一つである「ホセア書」に基づいて作られた1991年に発表された同名小説に基づいているのだという。
宗教や聖書に関しては当然詳しくはない
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お母さんが一緒(2024年製作の映画)

3.7

【血の繋がりってなんだか煩わしい】



※fans voice様のオンライン試写会にて鑑賞




「ぐるりのこと。」で知られる"橋口亮輔"監督が、演劇ユニット「ブス会*」主催者であり、ドキュメンタ
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ルックバック(2024年製作の映画)

4.5

【どんな時でも、作り続けよう…】




これはみなさんの評判通り、凄い作品であった。

「チェンソーマン」の作者:"藤本タツキ"が描いた、創作をする人たちに対しての"敬意や後押し"、そして"あの事件
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温泉シャーク(2024年製作の映画)

3.5

【サメ映画と特撮への愛】




遂に…"日本発のサメ映画"が全国公開された。


クラファンにて資金を募り、サメ映画を愛する人達が結集して作った日本のb級サメ映画が誕生した。

ツッコミ所はあるけれ
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あとがき(2024年製作の映画)

4.3

【振り返ると】




※ユナイテッド・シネマアクアシティお台場にて行われた、本作の凱旋上映を記念したキックオフ上映会にて鑑賞





これはまた日本のインディーズから凄い映画が誕生したなと確信した
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悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.4

【悪は存在しない】





これはまた凄いのを見てしまったと感じた。

そして本作は特に、「人間の特性」というものが静かに描かれた"濱口竜介"の作品だなと感じた。インディーズでここまで描ける監督は、
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アンゼルム “傷ついた世界”の芸術家(2023年製作の映画)

3.7

【2人の同年代生まれの芸術家が魅せる、戦争の虚しさ】




※通常版で鑑賞




"アンゼルム・キーファー"…そして映画監督:"ヴィム・ヴェンダース"…2人が"同世代"というのも驚きだが、まずアン
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セーヌ川の水面の下に(2024年製作の映画)

3.8

【いつだって人間の傲慢さは厄介】





これは凄い面白い"サメ映画"だった。

…いや、というより、若干胸糞も入ったサメ映画でもあり、サメも充分恐ろしい存在なのだが、本作では"人間が恐ろしいという
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ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ(2023年製作の映画)

4.4

【孤独に寄り添う】


[こんなクリスマス映画を観た2024🎄番外編]



これは多くの人に見てもらいたい、"ケア映画"だなと感じた。

"アレクサンダー・ペイン"と"ポール・ジアマッティ"という、
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九十歳。何がめでたい(2024年製作の映画)

4.3

【90歳。これからもがむしゃらに】





私は本作は"原作本"は読んでいないのだが、朝の情報番組内で流れる小学館のCMにて原作本のCMが流れて面白そうだなと指を咥えていた時期があった。

しばらく
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フェラーリ(2023年製作の映画)

3.9

【苦しみと選択の日々】



※fans voice様の試写会での鑑賞




凄い映画だった。

"エンツォ"の"苦境の日々"が余す事なく描かれていて見応えがあったし、劇中を疾走する"フェラーリ"の
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大室家 dear friends(2024年製作の映画)

4.0

【大好きな友達】





2月に公開された「ゆるゆり」スピンオフ「大室家 dear sister」も面白かったが、こちらの「dear friends」も「dear sister」よりも"濃密な物語"
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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章(2024年製作の映画)

3.5

【運命を変え、誰かを救うという事は】






さて、少し遅れたが、"後章"を鑑賞した。

私個人の印象として、前章は主に"門出"の事を描いた作品のように見えた。門出の中にある心の闇というか、"おん
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ブルー きみは大丈夫(2024年製作の映画)

3.8

【かつて、子供だったあなたへ】




「クワイエット・プレイス」シリーズで、俳優としても映画監督としても大きな飛躍を見せた"ジョン・クラシンスキー"が、豪華声優・スタッフを呼び寄せて作った心温まる"
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ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命(2023年製作の映画)

3.8

【50年抱いた悔しい思いと、50年渡って届いた成果】



※fans voice様の試写会にて鑑賞




チェコ・ドイツにはご存知シンドラー、日本・ソ連には杉原千畝…危険を顧みず、人々を救ったヒー
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ふたごのユーとミー 忘れられない夏(2023年製作の映画)

3.8

【時代の終わり→そして始まり】



※fans voice様のオンライン試写会にて鑑賞





私はほぼ初めて"タイの映画"を鑑賞したのだが、私のタイのイメージだった「トニー・ジャーそしてキワモノ
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劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく! Re:(2024年製作の映画)

3.9

【どんなバンド、やりたい?】




2年前の秋…私は凄い音楽アニメを見た。

それがこの「ぼっち・ざ・ろっく」で、私はこのアニメの主人公である"後藤ひとり"に、"ギター"をやる以外でとても共感できた
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THIS MAN(2024年製作の映画)

3.0

【あの男が感染る】





2008年…海外のとあるウェブサイトを皮切りに、"1人の男の顔"を捩った"ネットミーム"が各国を賑わせた。
だが事の始まりは2006年。精神科に受診しにきた1人の女性が、
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スリープ(2022年製作の映画)

3.8

【理想の終わり】


※fans voice様のオンライン試写会にて鑑賞





いやぁ、相変わらず"韓国"は凄いなと感じた。

デビュー作でもこんなクオリティーが高いものを作れるだなんて感心した。
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マッドマックス:フュリオサ(2024年製作の映画)

3.8

【不屈の戦士 フュリオサよ】





※4DXで鑑賞(揺れえげつないので、これから利用する方は要注意⚠️)





さて、私は"フュリオサ"の"伝説の誕生"を目にした。
フュリオサがどのように"こ
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マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

3.9

【恵み】



[気まぐれ映画レビューNo.180]





恥ずかしながら、私は初めて本作というか「マッドマックス」というものに触れた。全てはこれから見る"フュリオサ"の物語を見る為に…。

本作
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若武者(2024年製作の映画)

4.1

【気持ち悪い】




※映画館ではなく、U-NEXTでレンタルして鑑賞




これは凄い映画だった。

そして私は本作で初めて、"二ノ宮隆太郎"監督の世界観を浴びた。

本作は言うなれば、"若者の
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好きでも嫌いなあまのじゃく(2024年製作の映画)

3.4

【孤立した心の投影】




※映画館ではなく、Netflixで鑑賞





「ペンギンハイウェイ」や「泣きたい私は猫をかぶる」などの"スタジオコロリド"最新作だ。
監督は「泣きたい私は猫をかぶる」
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ハロルド・フライのまさかの旅立ち(2023年製作の映画)

3.8

【歩くから、生きて!】




※fans voice様のオンライン試写会にて鑑賞





リチャード・エアー監督の「アイリス」や「ハリーポッター」シリーズのホラス役で知られるイギリスの名優"ジム・
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関心領域(2023年製作の映画)

3.6

【無関心の範囲】





"アウシュビッツ収容所"の真隣に住む"ヘス一家"

自然に溢れ、誰しもが笑顔に溢れ、子供達の元気な姿…誰もが羨む幸せな暮らし。


アウシュビッツで鳴り響く「悲鳴」や「焼却
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ありふれた教室(2023年製作の映画)

4.3

【教員の苦悩】




いやぁ、これは度肝抜かれた。

これは予告の時点で「この映画はやばい」という雰囲気は流れていたが、本編を見て改めて深く感じた…「この映画はやばい」

"学校という狭き社会"の中
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パリ、テキサス(1984年製作の映画)

3.8

【妻《母》を探してどこまでも】




※午前十時の映画祭にて鑑賞




「PERFECT DAYS」が昨年公開され、日本でも再び有名になったドイツの名匠"ヴィム・ヴェンダース"。
そんな彼を語る上
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ファミリー・ネスト(1977年製作の映画)

4.0

【それは居場所だけの問題か?】



[気まぐれ映画レビューNo.179]




やっと鑑賞させてもらった…"タル・ベーラ"の"初監督作品"。

ここからタル・ベーラの伝説が始まったとなると感慨深い
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