コマミーさんの映画レビュー・感想・評価

コマミー

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蝸牛(2019年製作の映画)

3.7

【カタツムリのような恋】




本作は、とある事情で鑑賞を決めた。U-NEXTに奇跡的にあって良かったなと思う。



"自分の性別に違和感を持つ彼氏"とそんな"彼の事がどうしようもなく好きな彼女"
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人間の境界(2023年製作の映画)

3.8

【頼る者…それを脅かす者…守ろうとする者】



※fans voice様のオンライン試写会にて鑑賞




これは"アグニエシュカ・ホランド"渾身の一作になったのではないか?
彼女が"政府に世界に抱
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秒速5センチメートル(2007年製作の映画)

4.0

【手に取れない恋と離れられない呪縛】

※Filmarksによる本作のリバイバル上映にて鑑賞



"離れ離れ"になった2人の少年と少女…

しかし、少年は彼女が忘れられず、少年自身も"鹿児島"に転校
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異人たち(2023年製作の映画)

4.3

【寂しさを埋めて…】




さて、早速昨日、こちらの"アンドリュー・ヘイ"による"再映画化版"を鑑賞した。

想像以上に…いや圧倒的に素晴らしい映像化となっていてもう見た後涙で溢れてしまった。
そし
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異人たちとの夏(1988年製作の映画)

3.9

【後悔から生まれるゴースト・ストーリー】



[気まぐれ映画レビューNo.178]





昨日から公開されている"アンドリュー・ヘイ監督による再映画化作品"の鑑賞に向け、この"大林宣彦監督版"を
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インフィニティ・プール(2023年製作の映画)

3.8

【あなたの罪、あなたの○○○○が被ります】






いやぁ…今回もゾッとさせられた、"ブランドン・クローネンバーグ"。

本作も含め、僅か三作で"父:デヴィッド・クローネンバーグ"と肩を並べられる
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ロードハウス/孤独の街(2024年製作の映画)

3.7

【孤独な男の肉弾戦】




※突然ですが、私が仕事で早番の時の金曜の夜は、配信やレンタルで選んだ作品を見てそれをXのアカウントで感想書いたり、このFilmarksでレビューを書いたりしようかなと思っ
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貴公子(2023年製作の映画)

3.7

【微笑みの貴公子】


※fans voice様のオンライン試写会での鑑賞






「新しき世界」や「THE WITCH魔女」シリーズで知られる"パク・フンジュン"監督の新作"ノワール"作品だ。
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リスケ(2021年製作の映画)

4.1

【世間が敷く、セクシュアリティーへの壁】


※シネマハウス大塚さんにて行われた、本作と併映「昨日は誰と寝たの」の試写会にて鑑賞。
なお、本作のレビューにて、まず併映「昨日は誰と寝たの」を最初にレビュ
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.0

【世界を変えてしまった男】




まず最初に、本作は"日本人だからこそ見た方がいい映画"だ。

戦争を語る上で、"敵を知る事"はとても重要な事で、厳しい事を言うと、逃してはならない事なのである。
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

3.7

【縁、運命で繋がった2人と1人】




「デューン2」同様、本公開まで待ちきれず、22日から24日まで3日間に再び"先行公開"された本作を見に行った。
今年開催された"アカデミー賞"ではノミネートさ
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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

3.8

【未知との遭遇…そして一つの日常との別れ】




私は「デデデデ」は読んだ事はないが、"浅野いにお"先生の短編集や「おやすみプンプン」なんかが好きで本作も原作を読んでないとは言え、浅野いにお先生の世
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ビニールハウス(2022年製作の映画)

3.6

【知らず知らずと…】




「半地下はまだマシ」とキャッチフレーズがついているため、これはまた面白い陰湿な韓国映画が現れたなと感じた。ポスターに映っている空虚な表情の"キム・ソヒョン"演じる主人公と
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ミニオンの月世界(2024年製作の映画)

3.2

記録(ベクターが少し可哀想になってくる…ミニオン達は月でも今まで通りのテンション)

FLY!/フライ!(2023年製作の映画)

4.6

【じっとしてないで、飛び立とう!】





いやぁ、思いもがけない大傑作だった。

正直、私の中で"イルミネーション"の作品の中で一番なのは「シング」だったのだが、それと割と上位に並ぶほどの傑作だと
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くまのアーネストおじさんとセレスティーヌ(2012年製作の映画)

3.8

【二つの世界を架ける友情】



[気まぐれ映画レビューNo.177]




現在公開中のイルミネーション新作「FLAY!/フライ!」。その監督に"バンジャマン・レネール"という人物が就任している。
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

【救世主の存在】






やはりこれは"続編あってこその物語"だったし、実現できて本当に良かったと感じた。

3月8日から10日にかけて全国60館のIMAX・Dolbyシネマにて開催された本作の"
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コットンテール(2022年製作の映画)

3.5

【妻の最後の願い】




少し感情が汲み取りにくい場面も多々あったが、"外国人監督が作った日本人が主演の映画"としてはここ最近ではなかなか味のある作品だなと感じた。
監督は"パトリック・ディキンソン
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ディープブレス 呼吸、深く(2023年製作の映画)

4.1

【呼吸の限界に挑む者とそれをサポートする者】





"アカデミー賞"の授賞式が近いと言う事で、皆さんが思い思いの受賞予想をしている所だと思うが、"ノミネートが噂されながらも外れてしまった素晴らしい
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史上最高のカンパイ!〜戦地にビールを届けた男〜(2022年製作の映画)

4.0

【飲んだくれ男が見たベトナム戦争の真実】




これは「グリーンブック」に続いて"ピーター・ファレリー"監督の名作となった作品だった。

毎日"飲んだくれて暮らしている男"が、「"ベトナム戦争"に従
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ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

3.7

【小説家を取り巻く様々な嘘と真】






"マシュー・ヴォーン"が「キングスマン」とは別の"スパイ映画"を作ると知った時は驚きだったが、ともかく完成した本作を鑑賞した。
とびっきり驚くシーンがあっ
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のら犬(2023年製作の映画)

3.5

【放たれたのら犬と取り残された飼い主】




※第14回マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル(MyFFF)上映作品






上映時間が比較的短いのに、"人間の嫌な所が一気に詰まっていた"作品
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ストリートダンサー(2020年製作の映画)

3.7

【手を組めば、無敵】


※fans voice様のオンライン試写会での鑑賞





私にとっては「RRR」以来の"インド映画"鑑賞だった。その後も様々なインド映画が公開されたと思うが、なかなか見る
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コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)

3.8

【約束は…果たす!】




"米軍のアフガニスタンからの撤退"は、様々な弊害を生んだ。
アメリカの情勢にもいろいろ影響を受けたのも事実だが、米軍に訳あって協力した多くの"通訳者や数々の現地の協力者"
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ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア(1997年製作の映画)

3.7

【天国では皆、海の話をする】




"Filmarks"さんの"90年代映画"の特集上映「Filmarks90's」にて上映された90年代の名作を巡る旅…1年明けて鑑賞する作品は、"ドイツ"で公開時
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コール・ジェーン ー女性たちの秘密の電話ー(2022年製作の映画)

3.7

【多くの女性の命を救う為に】



※fans voice様の試写会にて鑑賞




これまで私は様々な"人工妊娠中絶"を描いた映画を見てきた。
一つは、エリザ・ヒットマン監督の「17歳の瞳に映る世界
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ポップスが最高に輝いた夜(2024年製作の映画)

4.2

【家-ホーム-のような場所】





"1985年"…イギリスのミュージシャンでバンド・エイドの提唱者でもある"ボブ・ゲルドフ"や"クインシー・ジョーンズ"や"ライオネル・リッチー"などの呼び掛けに
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DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)

3.9

【1人の人間と犬達の華麗なる足踏み】



※fans voice様のオンライン試写会での鑑賞





4年前の「ANNA」以来、しばらく新作がなかった"リュック・ベッソン"。
もう彼の新作をしばら
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

-

【悪夢の類】





もう、見た後放心状態となってしまった作品となってしまった。


子供の頃、インフルエンザか何かで"悪夢"というか変な夢を見る事があった。

そしてその影響で変な時間に起きてしま
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.8

【そこに真実は…】



※ギャガ様とエスクァイア日本版様の試写会にて鑑賞




これは"安易に答えを出そうとしてはならない"作品だなと感じた。
それはとても危険な事であり、本作の"法廷シーン"を通
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大室家 dear sisters(2024年製作の映画)

3.7

【似つかないようで、似ている三姉妹】




※「ゆるゆり」シリーズは、TVアニメと特別編「なちゅやすみ」鑑賞済





"「ゆるゆり」シリーズ"は、富山県出身の漫画家"なもり"によって2008年よ
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レディ加賀(2023年製作の映画)

3.1

【女将の卵達のタップ】




本作は、"石川県に対しての支援"を込めて鑑賞する事にした。

"タップダンサー"から、母親の一報で里帰りをし、友人に自分の短所を馬鹿にされたのを期に、"女将になるための
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ストップ・メイキング・センス 4Kレストア(1984年製作の映画)

4.1

【身を委ねて、躍動する】



いやぁ〜。"伝説のライブ"映像、"IMAX"で体感させてもらった。

今から約40年前。"デヴィッド・バーン"率いる"トーキング・ヘッズ"が伝説となるライブを開催させた
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マリア 怒りの娘(2022年製作の映画)

3.8

【少女が見つめる残酷な世界】



※ぴあ様のオンライン試写会での鑑賞。尚、感想はぴあ様の「マリア怒りの娘」の作品ページにも短めに記載→ https://lp.p.pia.jp/event/movie
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ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人(2023年製作の映画)

2.8

【蔑まれながらも】




"ジョニデ"のあの泥沼裁判以降、初めての大作映画は、"全編フランス語"で演じ、"ルイ15世"を演じるという何とも"豪華絢爛な作品"であった。監督は「モン・ロワ」の映画監督兼
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「鬼滅の刃」絆の奇跡、そして柱稽古へ(2024年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

【奇跡の生還…そして柱稽古へ】




ほんと毎年"「鬼滅の刃」の新作"を見る度、「こんなクオリティーの高い作品を毎年見れて良いのだろうか?」と製作陣の皆さんやキャストの事を心配するくらい、毎年クオリ
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