とり

ゴッド・ディーバのとりのネタバレレビュー・内容・結末

ゴッド・ディーバ(2004年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

なんじゃこりゃぁ。世界観は好みだけど映画としてはいかがなものかと。
主要人物以外は全てCG。これは別にいいよ、文句言わん。けど、あまりにもアレな出来じゃないですか。しかも、全編CGにしなければならないんだ!!という必要性もあんまりなさそう。

淡々と進むストーリー。説明がほとんどない展開、世界観。奇をてらった手法を狙ったんだろうとは思いますよ。でも、それだけじゃね~~~。
しかも女性2人のファッションとか全然いいと思えない。近未来的デザインっぽい感じはするけど、これまた奇抜なだけじゃね~~~。
ひたすら雰囲気のみを楽しむ映画ってことになると思うんだけど、途中で恐ろしいほどの睡魔に襲われました。

ストーリー。これ一見超難解風。でもおそらく基本は定番というか単純な筋書きではないかと思った。簡単なお話をあえて難解に作ろうとした映画。そんな感じ。
おそらく大まかなストーリーは、こういうこと?

人間やら宇宙人やら人造人間?やらが渦巻く近未来(劇中で確か年号出てましたね)、エジプト神ホルスは7日後に処罰される運命にあり(なぜか?は不明だったような気が)、子種を残そうとそりゃもう必死なわけ。
そのためには人間の男性に乗り移って女性をはらませなけりゃなんだけど、人造人間とはどうも相性が悪い。そこで白羽の矢が立ったのが革命かなんか起こして冷凍保存で服役してた男性。ずーっと眠ってたわけですから、体はぴちぴち、どこも改造してなくて相性ぴったり。
そしてお相手の女性はもう決まってました。その辺歩いてるありふれた地球のギャルはダメなんだそう。この女性、たぶんどっか遠くの宇宙人、しかもつまはじき状態の人なんでしょう。地球で暮らす為に記憶を消しつつ溶け込もうとダイエットどころか内臓位置を変えてまで努力中。ひょっとしたらホルスが呼び寄せたのかな?
革命男、神、宇宙女の奇妙な3角関係(ちょっと違うけど)と汚職政治家なんかも織り交ぜつつのらりくらりと話が進むという、結局のところギリシャ神話あたりでよくあるドロドロ恋愛ネタでした。

難解系としてはちょっと力及ばずな映画だと思いましたが、神の描写は人間くさくて面白かった。ギリシャの神々はこんな感じなんですよね。エジプト神はもうちょっと真面目というか恐ろしいイメージがあったけど。

それにしても女性のメイクといい全体的な色彩といい、どうも気が滅入ってしまうというか、食欲がなくなる系の映像でした。
こういう映画のあとってパーッ!とアホ炸裂映画を観たくなります。
そういえばシャーロット・ランプリングってカルト映画にしか出ないのかなぁ?(笑)
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