キミシマユウキ

Ray/レイのキミシマユウキのレビュー・感想・評価

Ray/レイ(2004年製作の映画)
3.8
盲目の青年レイチャールズロビンソンはバスでシアトルに向かいそのピアノの腕前と歌唱力でドンドンと知名度を上げていったが……

『ジャンゴ 繋がれざるもの』 『ANNIE』の
!!ジェイミーフォックス!!
がアカデミー主演男優賞を黒人男性で史上3人目に受賞した音楽ドラマ。
2004念に他界した「ソウルの神様」ことレイチャールズの生涯を追った伝記映画。

「嘘つきは泥棒の始まりよ!」

基本ハードロックやらパンク、もしくはpopくらいしか聞かない自分はR&Bやソウルミュージックには疎い。『ブルースブラザーズ』で少し気になった程度でレイチャールズの名前も知っているだけだった。
そんな自分が鑑賞後にはレイチャールズのベストアルバムをAmazonで購入していた。
そんな魅力を持った作品だ。
最近だと『ストレイトアウタコンプトン』でもこんな序文でレビューを始めた気がするがとにかく自分は音楽映画に弱いようだ。
盲目をうまいこと利用され騙される青年時代からジャンルを代表する大物アーティストになるまでの栄枯盛衰をわかりやすく描けていた。
とにかく1度は耳にしたことのある名曲たちがこんな背景で出来上がったのかと思うだけで胸が踊った。

主演のジェイミーフォックスは惚れ直した。
演技指導に入ったレイチャールズ本人に
「私の後継者だ!!」
と言わしめたほどのリアルさ、普段の彼を知っている方なら声から表現までまるで別人になっていることがよくわかるだろう!
歌はレイ本人かな?ただピアノは全て演奏しきるアーティストとしての才能まで嫉妬しかないぜ!
そして妻役にはケリーワシントン。
なんと!!『ジャンゴ』でも奥さんだったやん!!タラちゃんそういうことだったのか!!憎い演出しやがる!!!以上!
あとはテレンスハワードとかが出てました(雑)

大物になるまでには裏切りやら不正やらが沢山。それは様々なアーティストの伝記映画を見てきたからわかる。
皆様が大好きな明るくポップな曲にもそんな背景があるのかもしれない。
とにかくこのジャンルに一歩踏み出して見ようと思えた作品。

ソウルに目覚めたい方、ソウルの神様が大好きな方にはオススメですが、三代目Jソウルブラザーズとは関係ありません。