抹茶マラカス

ミスティック・リバーの抹茶マラカスのレビュー・感想・評価

ミスティック・リバー(2003年製作の映画)
2.8
映像ミステリとして決定的に破綻している。
 作中の人物が疑われていくが、犯人の証拠たる拳銃、動機は全無視され、疑われる人物が無実であることは傷跡などから視聴者には容易に分かってしまう。うーん、流石に警察サイドはすぐに分かるだろ…。
 その上で、ほんの僅かな差で悲劇を経験した人物が恐らくは誰にも理解されず寄り添われずに、それでも立派に頑張ってきて、それでこの結末はあまりにひどく、一方で不良がちょっといい顔しただけで、結局やっていることは最悪なのにそれが美化されているようにも感じる。はっきりいって嫌いな結論だ。
 あと、物言えぬ人をチアアップする展開かと思っていたのに、喋らない方が悪い、ととれる結末なのも好きじゃなかった。