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ミスティック・リバーのmのレビュー・感想・評価

ミスティック・リバー(2003年製作の映画)
3.5
閉鎖的な街と、利己的な人間たち。
三者三様の人生が描かれていた。

クリント・イーストウッド監督の作品。
演者は、ショーン・ペンさんとティム・ロビンスさん、ケビン・ベーコンさん。
また、『ミスト』で怪演を見せたマーシャ・ゲイ・ハーデンさんなど、見知った顔がずらりと並んでおり、圧倒的な演技合戦が見られる。
それだけでも、今作を観る価値はあるだろう。
(GGでエリックを演じた、コナー・パオロさんがいてテンション上がった)

今作は、たらればをめぐるストーリー。
あの時していれば、あの時あんなことが起きなければ…。
誰も責められない。
責めていいのは、最初に罪を犯したおじさんたちだけ。
幼馴染の3人が責めあわなければならないことはない。
動き出したなにかを止めることは難しいと、私は思っている。
それが負の感情であればなおさらだ。

今作、幼馴染3人が暮らす街が気になった。
低所得や犯罪の多さ、ギャングなど。

その街で仲間に恩を売り、裏切られ、罪を償っているジミー(ショーン・ペンさん)
街に染まった彼。

犯罪に巻き込まれ、過去と戦いながら、けれど、抑えきれないなにかが存在するデイヴ(ティム・ロビンスさん)
街と同じ様にどこか不安定な彼。

街から離れ家庭を持ち、真剣に人生設計を行なっているショーン(ケヴィン・ベーコンさん)
街から一定の距離を置いた彼。

その3人がある事件をきっかけに交錯し、裏切りや嘘。
それに翻弄されていく。

凄く好きな設定だし、テーマ性なんだけど、私、クリント・イーストウッド監督が少しだけ合わなくて。
なんで合わないのかが文字に出来なくて困っている。
話が壮大過ぎるのかな?
理解出来る・共感できる話なんだけど、身近なようで身近じゃない。
重い話なんだけど、問い掛けられる問題提起が壮大過ぎる。
ただ、今作はやはり人生の残酷さを肌で感じた。


ラストが怖かったな。
特に刑事の笑顔が。

ショーン・ペンさんの演技が凄かった。
警官に囲まれながら泣き叫ぶあの姿は悶えた。

ストーリー : ★★★★☆
映像 : ★★★☆☆
設定 : ★★★★☆
キャスト: ★★★★★
メッセージ性 : ★★★☆☆
感情移入・共感 : ★★☆☆☆
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