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若い貴族たち 13階段のマキのスギノイチのレビュー・感想・評価

若い貴族たち 13階段のマキ(1975年製作の映画)
3.0
『女必殺拳』シリーズではエログロ上等の描写は散見されつつも、あくまでカラテ映画として所謂ピンキー・バイオレンスとは一線を引いていた。が、ここへ来ていよいよ同化した。
おなじみのゴア空手アクションに加え、『ズベ公番長』的なストリート系、『女囚さそり』の刑務所系のバイオレンスを取り込んで、かつ80分に無理やり収めている。
結果、内容は幼稚なのにエログロ濃度は高いという塩梅に。
(スケバンが剪定鋏で耳をカットされるシーンが痛い)

ピンキーバイオレンスのクライマックスでは、決まって主人公の女がヤクザ共をぶっ倒すのだが、さすがに高倉健や菅原文太のような立ち回りとはいかず、どうしても「周りの俳優がやられてあげている」感が強かった。
そこへいくと志穂美悦子の場合は十分すぎるほどの説得力がある。
締めは志穂美悦子の歌声、これもなかなか破壊力がある。
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