ちゃんこなべ

俗物図鑑のちゃんこなべのレビュー・感想・評価

俗物図鑑(1982年製作の映画)
3.5
これは面白い。

さまざまな分野の評論家がテレビで活躍する時代。
自ら喜んで皮膚病にかかる皮膚病評論家や男に復讐するために性病を持ち続けている性病評論家などが現れマスメディアを通して世間は奇妙な空気感を帯びて行く…

そもそも「俗物」とは?
⇒世間的な名誉や利益などに心を奪われている、つまらない人物。(コトバンクより)

図鑑というだけあってこういう人たちがたくさん出てきます。

原作が小説らしいですが未読です。
古い作品ということもあり、最初は独特の雰囲気についていけず何だコレ?と思っていましたが、出てくる人が(大根役者にも関わらず)個性派揃いで面白い!
評論家軍団がワッチャワチャして世間に迷惑をかけていくようなお話なんですが、何故でしょう、応援したくなるんですな~

物語の中でゲロの評論家が出てきて、小説評論家に言います。
「この味は!嘘をついている味だぜ…ジョルノジョバーナッッ!」
(…とは言ってないが)

はい。ゲロ食うシーンは嗚咽しましたヾ(^▽^ヾ)オエッ
今思い出してもクゥクゥ涙出そうになる(嗚咽で)

ちなみに主題歌もとても良かった。
宇宙の涙に思想は濡れて~
男も女も穿かないズボンのようになる~

コメディのようで、何か深い。
駄作か傑作か評価が分かれそうな作品.+(´^ω^`)+.