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サニーサイドのadeamのレビュー・感想・評価

サニーサイド(1919年製作の映画)
1.0
映画を単なる娯楽用のフィルムではなく、メッセージ性を持ち得る作品たらしめた一世一代の傑作「キッド」をモノにする直前、私生活のトラブルも相まって低迷期と呼ばれた時期の作品。
田舎の村のホテルで働くチャーリーがめちゃくちゃな仕事ぶりで周りに迷惑をかけながら、報われない恋に奔走するお話です。
自他ともに認める失敗作として知られ、確かに設定には新鮮味がなく、ギャグにも今ひとつキレがありません。
チャップリン作品には珍しく全編自然豊かな田舎を舞台にしたロケーションや牛追いのシーンでの移動撮影、「キッド」に繋がる夢のようなハッピーエンドなど見どころが全く無いわけではないですが、中途半端にストーリーがある一方で脱線が多くてテンポの悪さは否めませんでした。
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