しゅう

殺人幻想曲のしゅうのレビュー・感想・評価

殺人幻想曲(1948年製作の映画)
3.2
スタージェスは監督としても脚本家としても過大評価されていると思うが、作品自体の出来は毎回水準を大きく越えている。
きちんと面白い作品を作っていた事は評価したい。

今作も主演レックス・ハリスンにわざとオーバーアクトをさせて、それが効果を上げてる場面も多い。
想像した作戦をいざ決行となった時に思い通りにいかず珍妙な結果になってしまうのが笑わせるが、ハリスンが悪戦苦闘するのがしつこ過ぎて飽きる。
自分の狙いに惚れこんで長々やり、調子に乗るのがスタージェス監督の最大の弱点と言えよう。

一番の収穫はまるで芝居の出来ない女優と思ってたリンダ・ダーネルがなかなかのコメディエンヌぶりを発揮してたところ。
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