みおこし

ジェーン・エアのみおこしのレビュー・感想・評価

ジェーン・エア(1944年製作の映画)
3.7
シャーロット・ブロンテ原作の名作小説の映画化。

孤児のジェーン・エアは、引き取られた先のリード夫人からの陰湿ないじめ、さらにそこから送られた寄宿学校での過酷な日々を乗り越え、立派な女性へと成長。家庭教師として雇われたソーンフィールド邸で当主のロチェスターと出会い、互いに不思議な親近感を覚えるが...。

あらすじをめちゃめちゃ割愛してしまいましたが(笑)一人の女性の波乱の人生と、大恋愛を綴った傑作。何度も映像化されていますが、ジョーン・フォンテーンによるバージョン。

少女時代のジェーンを演じているのは、当時大人気だったペギー・アン・ガーナーで何とも健気だけど芯の強い眼差しが印象的!彼女の人生に大きな影響を与える親友ヘレン役には、まだ子役時代のエリザベス・テイラー!小さい頃から美少女で、クレジットを観る前からすぐに気づきました。ドラマチックな役柄も相まってすごい存在感でした。
成長したジェーンが働き始める邸宅の家主ロチェスター役にはなんと『市民ケーン』の大ヒット直後のオーソン・ウェルズ御大が扮しています。なかなかジェーンの気持ちに気づかない(ふり?)し、あまりにその態度が冷たすぎて最初はどうなることかと思いましたが、物語が進むにつれて少しずつその魅力が垣間見えてきて、あの大きな体とぶっきらぼうなツンデレっぷりにまるでクマさんのような愛おしさをつい覚えてしまいました!(笑)
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