HinakoM

ぼくの伯父さんの休暇のHinakoMのレビュー・感想・評価

ぼくの伯父さんの休暇(1952年製作の映画)
4.5
ようやく観れたジャックタチ 第一作

「うわ〜素敵…」と思わず言ってしまうような素晴らしいショットが満載 どれをとっても良すぎる

白黒映画なのに、眩しい太陽や青空、透き通った海が鮮やかに映っているように感じる

真夏のバカンスを過ごす人々、ゆったりしていると同時にわちゃわちゃしていて、なんとも言えない温かな良い雰囲気 クスッと笑えてほっこりする

構図へのこだわりや、特に映像の仕掛けがとにかく半端ない CGなんてない時代にやっていることを考えると中々過激だなと感じるものもちらほら
一体どれだけの仕掛けを考えたんだろう…

70年も前の作品のユーモアで笑えるってすごい 世代はまるっきり入れ替わっているのに「面白い」と感じることは今も昔も案外変わっていないのか
70年って自分が思っているほど昔の話じゃないのかもなぁと考えさせられた

パイプ煙草をふかすユーモア溢れる叔父さん
所々で登場する上品な老夫婦
白黒でもわかるお洒落な(おそらく色とりどりの)ファッション 婦人たちのサマードレス

犬や馬などの動物もちゃんと演技に参加しているのが地味に面白い 演技上手なわんちゃん達が可愛い
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