IbnSena

ぼくの伯父さんの休暇のIbnSenaのネタバレレビュー・内容・結末

ぼくの伯父さんの休暇(1952年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

観る人を選ぶ。

監督兼主演のタチは、劇中でわずか二言三言しか話さない。映像で見せる面白さ。

「電車に駆け込み乗車をしようとして、目の前で扉が閉まってしまう」ような面白さが延々と続く。筋ある内容なんてないよう。まるでフランス映画じゃないみたい。


ー特筆すべき面白シーン
オテル(ホテル)の一室でタチが大音量でレコードを聴いている。ロビーにいた客達がタチのいる部屋へ苦情を言いに行く。タチは客達に気づかず背を向けているので、客達は部屋のブレーカーを落とすと、「グィーン!(レコードの電源が切れる機械音)」とともに部屋は真っ暗に。
カットは切り替わり、オテルの支配人が水槽にもたれ掛かっている。支配人が左を向く—すると耳に掛けていたペンが水槽へ落ちる「ポチャンッ」
➡︎奇妙な音使い。呆気ないというべきか、くだらないというべきか、ハハっと自然に笑いが込み上げる


50年代、仏のcinéma からフランス人の笑い声が聞こえてくる。
現代の日本人には解らない‘古くさい’笑いが。

私は好き。
IbnSena

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