勝沼悠

ネコを探しての勝沼悠のレビュー・感想・評価

ネコを探して(2009年製作の映画)
4.2
 猫と人間のつながりを伝えるフランス発のドキュメンタリー。

 水俣病と猫の関係、イギリスの国鉄が無人駅などで猫を重用していた過去など、様々な人と猫とのつながりを伝えている。なぜか日本のエピソードが半分近くなのが嬉しい。
 自由の象徴として見られていた猫。この映画が面白いのは、人と猫との関わりを通して消費社会、過度の資本主義社会の批判をしているところだ。”かわいい”ともてはやされた猫の多くが捨てられ野良猫になる日本の現実が悲しい。

 これはなかなかの切り口。
 猫好きは必見のドキュメンタリー。
勝沼悠

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