ネコを通じて自由や社会を描いたフランス産ドキュメンタリィ
消費社会や監視社会への痛烈な批判、ネコカフェやペットショップなどの在り方など、イギリスやアメリカそして日本等の問題を鋭い視点で撮し出しています。
可愛いネコに癒される作品かと思っていたらどんよりしてしまいましたw
が、こういう歴史や状況は知っておくべきですね。
19世紀以前には猫単体の絵画はなかったという。
革命の時代、自立・自由の化身として猫が持て囃されるように。
さらには安藤広重により"仕草のスター"へ。
日本。
水俣病が起き、猫や人間が発病するも企業はそれを隠し続けた。
大量の猫が解剖されたというのに。
日本やイギリス、駅長になる猫。
ネズミ対策だったが、民間企業参入によりコストカットで猫も排除。
監視社会。
CATCAMを発明した男性。
猫の1日を見ることは出来るが、後から見るだけだ。
イギリスでは監視システムによる犯罪減少率は5%以下という。
ミネソタ州にあるキャットハウス。
猫を選び、一緒に泊まれる。
喉を鳴らせる猫、懐く猫を使う。
自由気ままな猫は何処へ?
日本、ネコカフェ。
明治時代の自由なイメージは消え、"カワイイ"を強要される。
服を着せ写真を撮り話しかけては抱き愛でる。
そうしてカワイイと飼ったはずが、多くは捨てられ野良猫となり保健所へ。
商品の猫から廃品の猫へ。
値段は付くが価値はない。
終末期医療、認知症フロア。
介添猫がいる。
様々な利点があるも、国や政府は死に向かうモノに金は出さないという。
あぁ、書いてて辛くなってきた。。。
猫に限らず、動物と上手く付き合い暮らしている方は沢山いるだろうけれど、こうした現実もまた事実。
上手く纏められないのですが、とりあえずジャケの「ネコが教えてくれる、知的で自由な、美しい生き方。」って作品でないです!
人の振り見て我が振り直せ、が正しいかと。