りょーこ

ジャーロのりょーこのレビュー・感想・評価

ジャーロ(2009年製作の映画)
2.8
Gialloとは、イタリアの20世紀の文学ジャンルの事、映画界では特徴的なカメラワークとBGMを用いたスリラー映画を指します。

今作は、その代表格であるダリオ・アルジェント監督作品。
確かにカメラワークも音楽も凝ってはいるものの、内容は至ってシンプルなサスペンスで、ちょっと物足りない。

でも主役エイドリアン・ブロディの、苦悩だけではない、クールな面を見る事が出来て良かったかな♪



イタリアのミラノでは、美人の外人女性ばかりを狙った連続誘拐殺人事件が起きていた。
犯行の特徴は、女性の顔と首を切り裂き、漂白剤をかけて町に棄てるという残虐なもの。

そして新たに、ファッションモデルのセリーヌが誘拐される。
彼女の姉リンダは、猟奇殺人専門の警部エンツォと捜索を開始。
被害者が死の間際に遺した「He is yellow」という謎の言葉を基に、犯人に迫るが…



エンツォの過去や、心理面の描写は良いものの、事件に全く捻りが無いのが残念。。。
おまけに、被害者の姉リンダが捜査の邪魔ばかりして苛つくww

そんなリンダ役はエマニュエル・セニエ。
映画監督ロマン・ポランスキーの奥様で、ジョニー・デップ主演『ナインス・ゲート』で緑の目をしてましたねぇ~☆
ドラマ『ミディアム』のパトリシア・アークエットに似た美人さん。

エイドリアン・ブロディは今回クールな変人警部役w
と言っても、大して変人な場面は無く、トラウマを抱えた殺人課のただの一匹狼型刑事ですが…
彼のアゴ(ヒゲ?)に手をやる仕草が好きなんですよ~♪
手が大きいからか、顔が小さいからか、顔半分隠れちゃうあの感じww
たまにマネます(笑)

内容はノーマルスリラー、グロさも少なく、ラストは大胆にカットした作品。
下手に捻ってないからこそ、カメラワークや音楽にも目が向くっていうことなのかも………?
そこまで考えられてるなら素敵な映画でした☆
りょーこ

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