破滅を目下にしてようやく二人の関係性が見えた。
破滅的な関係性と破壊的な行動の行き着く先の美しさに惹かれた。
ラストのマリアの言葉と表情。
そこに若さや幼さは無く、ただひとりの女性として凛とした、毅然としたまっすぐな瞳が印象的。
序盤のマリアと終盤のマリアで明らかな成長が感じられる。
この成長を演技で体現したエイドリアン・シェリーが素晴らしい。
正直、どんな話かと訊かれると説明に困ってしまうし、ストーリーらしいストーリーがあるわけでもない、ただ雰囲気映画と言われればその通りなんだけど、なんか嫌いになれない。
