ゆみこさんの映画レビュー・感想・評価

ゆみこ

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アミューズメント・パーク(1973年製作の映画)

3.6

たしかに、これはホラーだ。


老人が不憫な目に遭うというだけでも胸がぎゅっと締め付けられるくらいに悲しい。

最初の語りで惹きつけられ、入口の対話、遊園地、最後のシーンへと、まさにアトラクションのよ
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サイコ・ゴアマン(2020年製作の映画)

2.5

最初から最後までずっとノリが苦手だった。
主演の女の子のキャラクターが好き、かわいいという理由だけでなんとか最後まで観られた。

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.3

ゴジラの正体や襲来の目的、生誕の謎などにほとんど触れず、ゴジラを"完全なる悪"として、"敵"として描いていた点に違和感を感じた。
なんらかの意図やゴジラなりの思惑があったのかもしれないと思うと、とても
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映画:フィッシュマンズ(2021年製作の映画)

3.9

映画として、ドキュメンタリーとしての構成がグッド。
佐藤伸治の人間性というものに深入りせず、あくまで"フィッシュマンズ"というバンドについて深く掘り下げていた点が良かった。

使われていた映像たちが貴
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新宿少年探偵団(1998年製作の映画)

3.5

1998年という時代をひたすらに感じられて嬉しかった。

松潤と相葉くんのぎこちない演技もかわいらしく、2000年前後のショタ至高説が私の中で確信に変わった。

ストーリーはなんだこれ、となったが空気
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キャンディマン(1992年製作の映画)

3.4

脚本はやや緩く、気になる点も多かったが、作品の纏うダークな雰囲気が良かった。

空撮や蜂、ゴミの山、葬列など、映像として、画として美しさを感じる場面が多くあった。

BLUE GIANT(2023年製作の映画)

3.5

熱い!熱すぎて青い!


原作未読で鑑賞。
ストーリーは王道で、展開もキャラクターもわかりやすい。
それだからこそ引き立つ音楽の素晴らしさ。

そして、映像がさらに音楽の魅力を倍増させる。
例えばそれ
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必殺! 恐竜神父(2018年製作の映画)

2.3

最初に置いてけぼり喰らうとその後もひたすら取り残される。

ツッコミどころが多すぎるし、どゆこと?どゆこと?展開が延々と続く。
誰かと一緒にお酒飲みながらツッコミつつ観たかった。
なんだったんだマジで
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BeRLiN(1995年製作の映画)

3.6

タイトルは『ベルリン、天使の詩』からかな?
カラーとモノクロの使い分けが印象的。

主演の中谷美紀の美しさはもちろん、永瀬正敏もすごく良かった。
永瀬正敏は佇まいで魅せる。

最初こそ、なんだか変な作
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なのに、千輝くんが甘すぎる。(2023年製作の映画)

3.3

少女漫画慣れしていない私には設定も展開も"!?"って感じだったけど、高橋恭平と畑芽育のビジュの良さだけで楽しめた。良いコンビだと思う。

タイトル通り、千輝くんが甘すぎて、ホストに恋営される女の子を見
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罠 THE TRAP(1996年製作の映画)

3.5

毎回テイストが変わる劇場版濱マイクシリーズの最終作はなんとサスペンス。
林海象の作家性とサスペンスの相性は良く、バチバチのカッコいい映像が楽しめた。

また、永瀬正敏の一人二役の怪演には舌を巻いたし、
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ヴィデオドローム(1982年製作の映画)

3.3

強烈なフェティシズムに面食らう。


話が展開していくに連れて凶暴化する変態性。
それこそがクローネンバーグの作家性であり趣好なのだろうけども、置いてけぼりにされていく。

クローネンバーグの他作品が
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パーフェクト・レボリューション(2017年製作の映画)

2.6

主役の女性がトリッキーすぎて物語が崩壊している。

身体障害者とパーソナリティ障害を持つ人の恋、を主軸に描きたかったのだろうが、その女性の常軌を逸する行動の数々のせいで破綻も破綻。ファンタジーとして作
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自殺サークル(2002年製作の映画)

3.8

自殺エンターテイメント!


園子温の作品は個人的に当たり外れが大きいと感じているのだけれども、この作品は好みだった。

過剰な血糊とグロテスク、珍妙な音楽と哲学的メッセージ。
園節ともいえるその作家
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Helpless(1996年製作の映画)

3.1

浅野忠信の魅力が詰まった作品。
逆に言えば、"浅野忠信ありきの作品"。

なんか変な映画で、居眠りを我慢して我慢して観終えた。
これはほぼ確信しているんだけど、私と青山真治は相性が悪い。

バイクに乗
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遥かな時代の階段を(1995年製作の映画)

4.0

かっこいい。


前作は白黒で、それはそれでかっこよかったんだけど、今回カラーになりまた違ったスタイリッシュさを感じられた。
ネオンや光はもちろん、濱マイクのファッションの色使いが絶妙で惹かれた。
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FALL/フォール(2022年製作の映画)

3.3

私自身が高所恐怖症なこともあり映画館での鑑賞は見送ったが、案外平然と観ることができた。
しかし、これは期待していたほどの臨場感が無かったともいえる。

様々な試練が襲ってくるのが楽しく、自分だったらど
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人間の証明(1977年製作の映画)

3.4

キャストが豪華!
主演から端役まで、出てくる人たちが皆有名でびっくり。

脚本は多少強引さは否めず、開始即オチがわかってしまい、楽しみきれなかった。

また、音楽が良く、シリアスな展開に挟み込まれる軽
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我が人生最悪の時 4K デジタルリマスター版(1994年製作の映画)

3.5

モノクロの映像の中で光と影が映える。そしてそれらの使い方が巧い。
南果歩を映すときの淡い光に包まれた雰囲気も良い。

最後に予告が流れ、それもめちゃくちゃカッコよかった。

横浜・黄金町のジャック&ベ
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.3

この作品を理解するには教養が足らなさすぎた。

ジブリ作品のいろいろな要素が散りばめられている。
示唆、メタファーの応酬。エンタメにしては難解。

なま夏(2005年製作の映画)

3.0

吉田恵輔作品特有の不穏さを求めて。

後半からのガラッと変わった展開に吉田作品らしさを感じた。
蒼井そらのアイドル映画なのかな、と観る前は思ったけどアイドル映画にしてはそこまで見せ場がなく、中途半端な
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花のあすか組!(1988年製作の映画)

3.5

ちゃちな世紀末感がいい。

ブレードランナーや鉄男、AKIRA等の80年代荒廃未来都市イメージ目指したのであろう世界観が良かった。
そういった世界観を構築するためのファッション、セット、音楽が好みで、
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寝ても覚めても(2018年製作の映画)

3.3

主演の2人の演技が棒すぎたのは敢えてなのだろうか。

濱口竜介の作品は言葉を平たく、抑揚のないように話すことが多いが、この作品においてもそのルールがあったのか、はたまた本当にあの2人の演技が下手だった
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ねじ式(1998年製作の映画)

3.4

全編を通して赤い光に照らされ、赤みがかった映像に心地よさを感じる。

つげ義春の世界観を巧く表現できていたように思うが、つげ義春の作品を映像化するのはやはり一筋縄にはいかないと感じた。

浅野忠信が良
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Wの悲劇(1984年製作の映画)

3.6

劇中劇をする作品が好きだな、と改めて。

薬師丸ひろ子と三田佳子の熱を孕んだ演技の掛け合いが良かった。
あぁ、角川映画を観ているんだなぁと実感。

なにより、この作品を包み込むような主題歌の素晴らしさ
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あん(2015年製作の映画)

3.4

樹木希林と永瀬正敏の演技が光る作品だった。
女優・樹木希林の凄みを改めて感じた。

人々の自然な表情や光の取り入れ方が良いと感じたが、やたらとぼかしを多用したり(手前の対象にピントを合わせる)、発言中
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2/デュオ(1997年製作の映画)

3.6

マリッジブルーには青すぎる。


暴力はもちろん、物に当たったり大きな声を出す人が苦手なので観ていてきつかったし、急に優しくなるお決まりのパターンにも辟易した。

「俺、変わったから。」と圭は言ったが
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82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)

3.3

女として社会を生きていくことの生きづらさ。やりづらさ。

韓国の作品だけれども、日本に当てはめても全く違和感が無かった。
以前に比べれば女性が生きやすい社会になってはいるとは思うけれど、まだまだ平等で
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怪物(2023年製作の映画)

4.3

子役の男の子2人が素晴らしかった。
その脇を固めるキャストも牢固たる演技力で、安心して作品に入り込めた。

また、坂本龍一さんの音楽は絶巧で、複雑に交錯する心境をシンプルでありながらも力強く表現し、か
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かがみの孤城(2022年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

伏線回収がすごい!、感動する!、泣いた!、などの感想を聞いていたので身構えてしまい、肩透かしを喰らった感が否めない。

心の描写などが細かく、丁寧。
テンポよく話が進むので飽きずに観られた。

ただ、
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さかなのこ(2022年製作の映画)

2.2

合わなかった。

空気感、世界観、間、キャスティング、演技、のんの話し方など、苦手な部分が多く、何を見させられているんだろう、となった。
見ているこちら側までそこはかとなく恥ずかしくなってくる。

ペット・セメタリー(1989年製作の映画)

3.4

ホラーなのでもちろん怖いのだけれど、恐怖に切なさが内在していてなんとも言えない気持ちになった。

話の展開も早く、わかりやすかったので良かった。


また、子役の男の子がとてもキュートで、後半の迫真(
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GONIN(1995年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

前半はいまいちピンとこず、観続けることがやや苦痛に感じてきたくらいで急激に面白くなった。ビートたけしの登場によって。


ラストもとても良かったが、竹中直人の家のシーンが印象的。幻想的。
ちあきなおみ
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神は見返りを求める(2022年製作の映画)

4.0

吉田恵輔大嫌いで大好き。


登場人物全員悪。人の醜悪な部分をひたすら見せつけられた。

人の好意を踏み躙ったり、馬鹿にすることはしないようにしようと思ったし、自分が好意でしたことに見返りを求めるべき
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REX 恐竜物語(1993年製作の映画)

3.6

90年代ノスタルジーに浸れた。


安達祐実かわいい。

後半のドタバタや迫力のカーチェイスが面白かった。


ちょい役で出てくる人たちが豪華。
塩沢とき、佐藤蛾次郎、樹木希林。個人的にはribbon
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