キミシマユウキ

ハードロック・ハイジャックのキミシマユウキのレビュー・感想・評価

3.4
売れない三人組ハードロックバンドのチャズ達はどうにかして自分たちの曲を売り込むためにラジオ局に押しかけるが乗っ取り犯と勘違いされて…?

ハードロッックなくだらないコメディ作品。
出演者の中に(皆さんご存知)私が敬愛して止まないスティーブブシェミがいるということで鑑賞。
息抜きでチョイス。

期待以上でも以下でもない平均点コメディだった(笑)
自分も結構パンクやらハードロックやらメタルやらラウドやらポストハードコアやら(以下略
と、いわゆる”激しいロック”は大好きでホルモンのコピーバンドなんかもやってたりしたゆえ彼らに比較的同情は出来るが、いかんせん登場人物がコメディとはいえおバカすぎてついていけなくなってしまった。ただラジオ局を乗っ取った彼らが少しずつロッカー達に支持されていき最後にはお祭り騒ぎになるほどの人気を集めていく流れはバカらしくて最高。一つ一つのギャグがもう少し切れ味があれば楽しめたかもしれない。

主演は「ハムナプトラ」で有名な(というかそのイメージしかない)ブレンダンフレイザー。
長髪を靡かせて若々しく演じていた。こだわりを捨てられないロッカーとしての意地を上手く表現できていたと思う。
ドラム役には「ピクセル」等のコメディ映画で名を馳せまくってる若きアダムサンドラー。
若い。若すぎる。映画としては本作で初のメインキャストらしくここから同じようなコメディ映画を腐るほど作っていくとはこの頃誰が思っただろうか。何度も書いているが自分は好きな方である。
そして!!!鑑賞の目的でもある出演者!!!ベースの!!
スティーーーブブシェミ!!!
と興奮したが、今回は正直そこまでぶっ飛んだキャラでもなく、ブシェミの使い方があまりうまくないように感じた(上から)長髪もあまり似合わない。
他にもロブゾンビが本人役で登場してたり、人質のブロンド女が無駄にエロかったりした。

メインキャストの豪華さ、ロックという自分の好きな題材を扱った映画の割にはそこまでハマれなかったので残念。ただ途中レコード会社重役を偽った警察に質問した時に
主人公
「デイブ・リー・ロスとヴァン・ヘイレン。どっちが正しいと思う?」

偽レコード会社重役
「え....売れてるし…ヴァン・ヘイレン??」

主人公
「サツだぁっ!」

のくだりは笑わせてもらった。

コメディ映画好き、ブレンダンフレイザー、アダムサンドラー、スティーブブシェミのファンの方、そしてロックをこよなく愛するアナーキーな方々の息抜き程度にはオススメの作品。