ワッツマイケル

ひかりごけのワッツマイケルのレビュー・感想・評価

ひかりごけ(1992年製作の映画)
3.6
三國さんの顔が、目が、汗が、記憶に残る。衝撃映像でダメージを与えてくるのではなく、会話や表情等で、しとしとと肝を冷やしてくる。これも日本映画の味。
昭和史で唯一裁かれた実在の人食事件。奇人か、精神異常か、飢えか。もはや彼にとって有罪無罪に何か意味はあるのか。私はこの議題に何も言えないし想像もできない。当事者になろうとしても頭が拒絶する。監督や役者の想像力にただただ脱帽。あまり好んでは観ないジャンルけど、観だしたら引き込まれてしまった。
高校生の時に鑑賞。細かく覚えていないので、もう一度観たい。でもやっぱり観たくない。