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素晴らしきヒコーキ野郎のmikumiku1188のレビュー・感想・評価

素晴らしきヒコーキ野郎(1965年製作の映画)
4.0
大空への男の挑戦をコメディ感交えて楽しく描く作品。

実に懐かしい作品です。この作品を劇場のスクリーンで見た事が有ると云ってしまうと年齢がばれてしまいますね。たしか池袋の名画座で見た記憶が有ります。それ以来の何十年ぶりの鑑賞でした。

ケン・アナキン監督と云えば当時の映画界ではスケールの大きな作品を制作する事で定評のあった監督さんでした。これだけ時が経って鑑賞してもこの作品には男が憧れる‘空を飛ぶ’事に対するロマンが全篇に亘って描かれて楽しい作品です。
描かれている舞台の当時としては驚異のロンドン~パリ間のヒコーキレースを新聞社が企画し、世界各地から冒険家たちが集結する。それぞれが特徴のあるヒコーキを持ち込んでのレースを面白可笑しく描いて居るのですが、それは現代人が見るからで、当時の冒険家は大真面目で挑戦していくのです・・・。

我らが日本代表は石原裕次郎が出演しているのですが、思いのほか出演シーンが短かった。それもフライング・スタートの上、あえなく数秒で墜落(笑)と云うお粗末さです。しかも日本語で喋るセリフは彼自身の声ですが、英語のセリフは明らかな吹き替え。これにも笑いました。
何か各国の民族性を皮肉った点も感じさせるコメディーとなっています。
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