みおこし

ビートルジュースのみおこしのレビュー・感想・評価

ビートルジュース(1988年製作の映画)
3.7
アダムとバーバラの夫婦は、自動車事故でこの世を去る。幽霊になった彼らの家に、ニューヨークから、チャールズと、デリア、リディアの一家が越して来た。夫婦は彼らを追い出そうと脅かすが、まるで効果はなく、ついに人間を脅かすのが得意だが厄介者のビートルジュースの力を借りることになり...。

80年代の作品を観ようシリーズ、今回はティム・バートン節炸裂のシュールコメディの傑作!
ダニー・エルフマンによる、思わずワクワクしてしまうあの主題曲から始まり、ジェットコースターに乗ったかのような錯覚に陥る怒涛のバートン・ワールド。『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』が好きなので、このコテコテクリーピーな世界観が個人的にはたまらなかったです!
往年の怪奇映画やゾンビ映画へのオマージュも入ったような、気持ち悪いけれどどこか愛嬌のあるゴースト達の造形は本当に天才的。どうやってあんなアイデアが思いついたんだろう...!
でも何よりもツボだったのは、ビートルジュース役のマイケル・キートン!一言で表すなら、もう「ウザすぎる」!!(笑)あのカンに触る笑い方といい、アホすぎる言動といい、キートン氏の熱演をたっぷり堪能させていただきました。この方、本作の翌年に国民的ヒーローを演じていらっしゃるわけですが、本当に同一人物とは思えない豹変ぶり。このナイスキャラっぷり、ついついビートルジュースグッズが欲しくなってしまうくらいには好きでした。

オカルト要素もホラー要素もあるけれど、完全にコミカルに徹しているので、怖い作品が苦手な方も安心してご覧になれます。
ついつい病みつきになってしまうクレイジーな登場人物たちに魅せられること間違いなし。ゴス少女リディア役のウィノナも相変わらず可愛らしかったです!

「ビートルジュース!ビートルジュース!ビートルジュース!」って3回呼んだら、私のところにも彼がやって来ないかなぁ...なんて妄想が膨らみます。まあ実際来てもらったとしても実際ウザいだけなんですが...(笑)。
ティム・バートン作品の中ではトップクラスのお気に入り作品と出会えました!かなりオススメ!

...それにしてもバナナ・ボートのシーンは秀逸。あの振り付けはなぜか何度もついついリピート再生してしまいます(笑)。
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