六花

マリー・アントワネットの六花のレビュー・感想・評価

マリー・アントワネット(2006年製作の映画)
4.0
ソフィア・コッポラ監督のデビュー作「バージン・スーサイド」でも五姉妹のうちの1人を演じていたキルスティン・ダンストを主役に抜擢した本作。

弟夫婦より早く世継ぎを産むための「夫婦問題」だか皇帝の愛人との冷戦だか軋轢だか、描いてるのは低俗かつ下品な宮廷模様なのにソフィア・コッポラが撮っていると思うとなぜだか軽やかで優雅に思えてくる。あんまり生々しいR18シーンがないからでもあるかな。

わりと史実に沿った運びになっていて驚いた。マリーアントワネット自身の純真さや可愛らしさ、それゆえの無知や愚かさが嫌味なくニュートラルに描かれていて、まあ13歳で環境も変わってこんな暮らしさせられたらそうなるよな....と変な納得をしてしまう。
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