日向日向

ガメラ対大悪獣ギロンの日向日向のレビュー・感想・評価

ガメラ対大悪獣ギロン(1969年製作の映画)
4.0
かなり好き。

個人的にはかなり好きなギロンが登場する作品です。前作で決定的になった子ども路線を掘り下げられる限り掘り下げた傑作。
子どもたちの冒険譚というストーリーラインも、特撮ならではで面白かったです。

大人が誰1人と話を信じないあたりがまた、子どもを輝かせているように感じますね。そして、自分たちでどうにかさせて信じさせる辺りも見てて応援したくなるばかりです。

また、今回のガメラはなかなか滑稽です。
そもそも氷河の中から出てきたはずなのに、当たり前のように宇宙にいるのは勿論のこと、我が身も顧みず子どもたちを謎の星に助けに行く姿は尊敬ものです。
また、ギロンとの戦闘も、福田純監督のゴジラ作品を彷彿とさせるコミカルさがありましたね。
大車輪して、華麗に着地したり、手裏剣を取りたいがためにダンスみたいな体勢をとったり。
しまいにゃ、切断された宇宙船を溶接するなどという無茶苦茶な芸当を披露するのが楽しかったですね。

唐突に飛び出した宇宙ギャオスの衝撃や、その扱いの雑さなど、突っ込みどころ満載ですが、昭和特有のノリを楽しめました。
日向日向

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