wawawan

バージニア・ウルフなんかこわくないのwawawanのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

めっちゃ面白い!

殺し合いのような会話がひったすら続く。愛憎溢れるってまさにこういうこと?

マーサがジョージを罵る姿を観ていてゾッとした、他人事ではない、自分の中に潜む暴力性?が疼いてる気がして。どんな人の生活にも存在する物語だと思うのだけれど、私は特にヒヤッとしたな。

複数人で会話するときには暗黙の了解ってかんじで役割が生まれる。現代の言葉で言うとイジる側、イジられる側っていうのかね。ヨイショする側、される側とかか。でも普段は穏やかに進む会話も、お酒が入るとエスカレートする。立場の低い後輩や部外者は傍観者・ゲストであり、この映画では新米夫婦。会話はもはや予定調和のパフォーマンスみたいなもので、相手の答えを予想しながらフリみたいなものを出したりして、その答えがバッチリ大正解だったりそれを超えてくると最高、会話がまるでコントになる。ただ、この夫婦の会話はコントの域を超えてくる、まさにマーサの言う『全面戦争』だったと思うが...
マーサはジョージを傷つけたいのではなく、ジョージの居場所をつくるために彼をいびり続けるのだろうな、その気持ちは痛いほどわかる...
気を使いながら会話を続けているとき、どうしてこんなに身を削っているのだろうかとしんどくなる、自分が出した言葉に後から嫌気が差す。その場の空気を読み続けながら思ってもいない言葉を並べて嘘をつき続けて、だけどその場では話し続けなければいけないから、どこかに見物人がいると思っているから、、、うーん実際彼らは楽しいのだろうな、私も楽しいし。でもきっとこれはみんな日常的にやってることで、それを気に病む必要もない、ただこの映画はヒヤッとさせられるよ!ボーダーラインは人それぞれで、超えると厄介だから!
まぁこんな偉そうに書いているがまだまだ空気は読めんし気の利いた会話もできんなぁ、もっとマーサのように攻めていきたいね!

ラストシーン悲しいようで実はハッピーエンド?ハッピーエンドでもないか。ああまた今日もこんな朝を迎えたなぁって感じなのだろうな。言っちゃえば全部茶番ね!!暇な夫婦のくだらん茶番よ!ラブラブだぜ!

女性陣がいい、特に新妻の酔いっぷりが最高、酔ってる演技で多分史上最強に上手い。ダンスのシーンはもはや狂気的。こわすぎい。

いつの時代もどの国もやってること変わらんな、んーでも英語がわかったらもっと面白いんだと思う、自分の言語能力の限界!つら。こやつらみんな飲酒運転しすぎ、あと、ジョージのカーディガンの毛玉がただただリアリティ

正直3年前に出会いたかったわ、岩松了は完全にパクリ大魔王ってこともわかってよかったー。
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