シネマスカイウォーカー

ハルクのシネマスカイウォーカーのレビュー・感想・評価

ハルク(2003年製作の映画)
3.4
MARVELコミックス原作の映画化
70年代のテレビドラマシリーズ以降2度目の映像作品となっている。

生物学者ブルース・バナーは再生能力とガンマ線による活性化についての研究をしていた。不慮の事故により大量のガンマ線を浴びてしまったブルースだが、被爆によって死ぬことはなかったがその代わりに怒りによって緑色の巨人と化してしまう能力を得てしまう。ハルクとなってしまう能力を得たブルースは危険人物としてロス将軍率いるアメリカ軍から追われてしまうのであった....

超人ハルクの2度目の実写化。生物学者のブルース・バナーが幼少期に親から受けた注射によってガンマ線被爆後に緑色の巨人ハルクとなり世界から追われてしまうまでを描く。スーパーヒーロー映画てしてよりはモンスターパニック物や悲劇としてのハルクをテーマとした映画に仕上がっている。

今作はイマイチなCGがマヌケぽくみえてしまっている部分はあるが、怒りを抑えられないモンスターが暴走するというテーマは今のMCUにはない、本来のハルク映画、モンスター映画としては決して悪くはないと思う。冒頭の変身シーンに関しては質感とか含めて結構クオリティの高いCGだったと思う。コミックを意識したコマのような演出も新鮮で良かった。エンドロールの字体や吹き出しもそれっぽくて、コミックへのリスペクトが顕著に見られる。
キャスティング面ではジェニファー・コネリーのベティが綺麗で良かった。ブルース・バナーを演じたエリック・バナはどちらかと言うとスーパーマンのクラーク・ケントを思わせるような雰囲気を感じた。彼のクラーク・ケントもいつか見てみたい。


これは個人的な体験談になるが、
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)が流行る前、スパイダーマンやスーパーマン、バットマンといったマンの付くキャラクターがヒーローと思っていた時代、MARVELだDCだとか意識する以前にアメコミヒーローとしてすら認識していなかった時代に見た。子どもだったのでとにかく怖かった。TSUTAYAでジャケットを見る度に怖くて隠れる程だった。

まともに見たのは小学生の頃、当時日本では『インクレディブル・ハルク』が『アイアンマン』より先に劇場公開されていた。最もその当時はMCUはおろかハルクがヒーロー作品という認識すらなかったので、『インクレディブル・ハルク』が今作の続編だと勘違いしたことがきっかけで見ることになった。


登場キャラクター
・ブルース・バナー(ハルク)
・ベティ・ロス
・ロス将軍
・デヴィッド・バナー(アブソービング・マン)