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美女連続殺人魔のツのレビュー・感想・評価

美女連続殺人魔(1972年製作の映画)
4.0
オープニングからブルーノ・ニコライ氏独特のスコアが気持ちの良い高揚感。ウンベルト・レンツィの"Eyeball"と似た曲調であったのでクレジット出る前に確信。

マリオ・バーヴァの『モデル連続殺人!』を彷彿とさせる溺死体。
ベッドシーン(なおベッドでするとは言っていない!)は、あちらこちらからEdwige Fenechの美貌を堪能できるアングルで撮ってくれて、かつニコライ氏のスコアが流れ、多少ポップな曲もクラシックに聞こえるぐらい上品な時間だった。
レンツィ刑事のキャラがゆるくて、クスリと笑ってしまった。エレベーターのボタンのくだりが好き。
住んでいるマンションで連続殺人が起きているというのに緊張感の無いヤツらはご愛嬌。何で窓開いていても気にしないのよ。

そうそう、見たことあると思ったヴァイオリニストのおじさん…フィルモグラフィ調べたら人生の後半、ほとんどジャッロ映画に出演されていて、またひとり面白い俳優を見つけてしまった、ありがたや。

笑いあり涙あり(私たちは泣けないゾ)エロありのジャッロ。久しぶりに正統派を観たな。ご馳走様でした。
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