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ジャンク5/死のカタログの腕のレビュー・感想・評価

ジャンク5/死のカタログ(1988年製作の映画)
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世界中の死の映像をモキュメンタリー、オムニバス形式でまとめたモンド作品第五弾。

1~4は世界中のショッキング映像をオムニバス形式で構成していたのに対し今作は完全ドキュメンタリー。これは新しい。
さらに製作が日本に変更され、ナレーションも日本語になっている。監督は三枝進。

ジャンク製作陣はブラジルはリオへ死体を求めカメラ片手にあちこちを駆け巡る。
ブラジルというお国柄、殺人事件が絶え間ない。
殺された理由が5歳の女の子をレイプして、市民の反感を買って手足を縛られリンチを受けた、同性愛のギャングのボスと愛人の浮気の三角関係などなど、日本ではなかなか考えられないような事件ばかり。

警察も死体清掃員もかなり適当。
警部は現場検証をデジカメ一つだけで済まし、死体清掃人は死体を投げるように運び、現場に残った血液や肉塊の処理は一切しない。

コンドーム会社からゴム150万個が盗まれたのには笑った。
何かもういろいろ突っ込み所ありすぎる。


個人的にジャンクシリーズで一番好き。
ドキュメント作品として丁寧に作られている印象。
内容もかなりパンクでモンド映画、ショッキング映像好きにはたまらない作品となっている。
監督の三枝進率いる製作陣はのちに「デスファイル」シリーズを製作する。

ジャンク1~4の苦痛に耐えた人間のみが楽しめる作品だと感じた
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