アノ

謎の下宿人のアノのレビュー・感想・評価

謎の下宿人(1944年製作の映画)
3.7
警官を追う長回しから新聞を投げ込むために走ってくる馬車の躍動までオープニングが絶好調。
夜のロンドンのノワールチックな造形、下宿先の婦人がレアード・クリーガーの指紋を取るくだりの影のかかり方などツボを心得た画面が心地よい。風貌に依存しきらず証拠品の処理を大火力で燃やす様などでクリーガーの怪しさを演出する気配りも良く、今のとこブラームではピカイチで気に入った。
クライマックスのロケーションが『アクエリアス』を彷彿させる。ミケーレ・ソアヴィもこれを見ていたのか?
アノ

アノ