サンタフェ

ハリー・ポッターと秘密の部屋のサンタフェのレビュー・感想・評価

4.7
ハリーポッター映画で一番好きな作品。

導入から謎解き〜締めまでの1本の映画としての纏まりが異常に良く、また空飛ぶ車や嘆きのマーテルといったゲストキャラ&小道具の使い方が巧み。さらに賢者の石から引き続き活躍する透明マントや最序盤の何気ない蛇との会話を拾ってくるなどシリーズものとしての快感もあります。一切の無駄のない完成度です。

ファンタビを機に久しぶりに賢者の石と秘密の部屋を観ましたが、改めてこの2映画の質の高さを堪能しました。当時この魔法の世界に一気に心掴まれた記憶が蘇りました。原作は賢者の石〜アズカバンまで本当に楽しんでいましたね。

ハリーポッターシリーズはアズカバンくらいまではイギリス小説らしく短編ミステリ作品の趣きがあって、とりわけ秘密の部屋は謎が明らかになる過程が巧みで大好きです。原作はアズカバンで個人的に頂点を迎え、炎のゴブレットで単作品として少し退屈に感じ、不死鳥の騎士団からいよいよヴォルデモートとの戦争という終わりに向かって物語が走り始めてしまった感があり好きだった短編ミステリ要素が減って離脱した思い出です。シリーズ序盤映画を観てそんなことを思い出しました。
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