あべきょ

ハリー・ポッターと秘密の部屋のあべきょのレビュー・感想・評価

3.5
シリーズ一気見の2作目。「賢者の石」に引き続きヴォルデモートをめぐるホグワーツの秘部をハリーたちが解き明かしていくというプロットは前作と同じ。終盤では、ハリーとロン妹の距離も近づき、ハーマイオニーとロンの関係、陰謀に対するマルフォイ父の関与など、一気に人間関係を含めたその時点の状況が明らかになる。また、主人公ハリーとヴォルデモートの同質性も示されるが、スターウォーズしかり欧米の作品はこの手の設定がどうも好みのようだが、欧米文化に深く根付いたギリシャ神話から受け継がれている要素なのだろうか。アクション性や物語構造の深さという点では2002年、しかも子ども向け作品ということもあり特筆すべきことはないが、ハグリッドが戻ってきての最後の大団円の暖かさはやはりいいなと思わせてくれる。ダンブルドア、マクゴナガルあたりは既に実家のような安心感すらある。
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