妻子を殺した悪党をどこまでも追いかける主人公がリチャード・ハリス。この泥臭い役がイギリス人のリチャード・ハリスには似合わないのだな。まぁこの「異物感」がこの映画の特徴といえます。
初期設定では「銃を撃たない保安官」だったはずが、怒りと復讐に狂い鬼畜となった主人公は容赦なく悪党を撃ち殺す。ここが本作の一番の見所なのでしょう。彼を助けるメキシコ人保安官もなかなか味のあるキャラ。
そんな感じで暴走する彼なのですが、最後の最後でぶれまくるのだなぁ。そういう人間臭さがあるのは良いのですが、なんとも割り切れない結末を迎えます。無情。
BSプレミアム「プレミアム・シネマ」にて。