銀城蘇芳

プルートで朝食をの銀城蘇芳のレビュー・感想・評価

プルートで朝食を(2005年製作の映画)
4.3
何の気なしに借りたけど、最近好みの映画によく出会う
自分の映画の好みが広くなってるのかも

生まれてすぐに捨てられて養子に出され、両親を知らずに育ったパトリック
幼い頃からお洒落と化粧が好きで周囲から色眼鏡で見られながらものらりくらりと生きるパトリックだが、遂にまだ見ぬ母を探しにロンドンに向かう……という内容

フィクションだけど話は本当に重い
しかし、それをフルスイングでぶっ飛ばしていくパトリックが素敵すぎる
というかキリアン・マーフィーが男性と忘れるくらいにお美しい…
細かいチャプター毎に区切られてるけど、その度に髪型もファッションもガラリと変わるけどホントに綺麗…
この映画、パトリックのお姿だけで半分くらい持ってる気がする(言い過ぎか)

パトリックが素敵なのは外見たけでなく内面も
この頃ってLGBTの言葉もほとんど普及してない頃だから男か女しかない中で、パトリックは「女装した男」でしか無いけど、沢山の(良くない)男に惚れられた
そして精神的に傍にはチャーリーがいた
それはパトリックが後ろめたい仕事をしながらも自分の生き方に胸を張って生きてるから
美しいしカッコいい

パトリックの半生をファンタジー感漂わせながらシリアスにポップに楽しく観れました
なんだかジョン・キャメロン・ミッチェル感をスゴい感じた

リーアム神父の懺悔シーンがとても胸に響きました
銀城蘇芳

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