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リプリーのbyebyebleuのレビュー・感想・評価

リプリー(1999年製作の映画)
3.0
とても良かった。他にもサスペンスを見てみたくなった。

He has so many realities, Dickie, and he believes them all. He lies.

トムのこのセリフ、トム自身を表現した一節だと感じた。そして、多くの人に通底するコンセプトでもあると思った。

身の丈に合わない非日常=幻想を日常化・現実化するには、大変なコストがかかる。だから人は、自身の住む現実を都合よく設定し、よく言えばそこに落ち着き、悪く言えば安住する。

非日常を日常化するためのコストは一気には支払えない。一気に支払うにはなにかしらのチートが必要になる。作中では、トムがディッキーになりすますことがそのチートだったのだと考えた。

トムの掛けているメガネが欲しくなった…
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