みずいろ

リプリーのみずいろのレビュー・感想・評価

リプリー(1999年製作の映画)
2.9
リプリーは貧しくも音楽を愛し、才能もそれなりにあるのに、最高峰の音楽は結局金持ちのものだ。いいものはすべて取られていく。すこし味見するだけのつもりだったはずが、いつしか「いいもの」の沼から抜け出せなくなっていき…。

地中海の景色が美しすぎてそれだけでも見る価値ありな映画。そんな美しい国で凄惨な殺人が起きるというギャップもまたいい。

ラスト、ここで終わり!?となるのだが、たぶんこの後さすがに捕まるんだろうな…。ラストシーンは、リプリーにとっては自分の中のディッキーとの別れでもあったのかもなと思う。

好意、あこがれ、憎しみ、この人になってしまいたいという思い。複雑に絡み合う感情に翻弄された。
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