まよいマイマイ

四月物語のまよいマイマイのレビュー・感想・評価

四月物語(1998年製作の映画)
4.5
最近春の陽射しが窓から入るようになり、ふと観たくなった『四月物語』。数年前に観て再レビュー。
劇場公開時とDVD発売時と数年前に配信で、そして今日と4回目の鑑賞。
リップヴァンウィンクルや花とアリスは別として岩井俊二は自分の世界のなかにいる登場人物を綺麗に撮って人物と背景と含めてシーンを撮るのが上手いけれど人間を深く描いている監督ではないと思っていた。別にそれはそれで良くて前から好きな監督の1人だが今日見返して、岩井俊二の願いのような、祈りのような、人間に対する想いに涙した。田辺誠一演じる山崎先輩と松たか子演じる卯月の傘のやりとり、そこで重要なポイントになるサディスティックミカバンドの加藤和彦さん演じるおじさんの味わいよ!大学で知り合う友人との釣りを通しての会話やアパートのお隣さんとのカレーのやりとり。すべてに人間への祈りがこめられている気がする。そこが気持ち悪いってのもあるんだけれどwわたしは好きです
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